さしす組に囲われています。

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悟「A〜、おきろ〜」


どっしりとした重圧感を感じて、ゆっくりと目を開けると五条が上で馬乗りになりながら私のシャツのボタンをかっていた。


「お着替え…？」


悟「そーそー、お着替えお着替え」


「そのくらい自分でやるよ……」


悟「でも、俺が脱がせたし」


「いい心がけデスね…」


寝起きで頭働かない。
でもこの絵面はどう考えてもおかしいのは分かる。
しかし朝から国宝級の顔面だね。


悟「よっし！完了！」


「あんがと〜」


のろのろ起きて、洗面所で歯磨きしていると
後ろから五条が引っ付いてくる。


なんか一晩寝たら鬱陶しくなった気がする。


「なーにー？」


悟「片時も離れたくねぇ」


鬱陶しくなった。


「なんかちょっと腰痛い」


悟「え、うそごめん」


そう言うと五条はバッと離れる。


「私夜蛾センセのとこ行かなきゃだから先出るね」


悟「えー？いいじゃん別に」


「ダーメ」


何とか振り切って五条の部屋を出る。


「じゃ、また後でね」


悟「ん…ちょっと待って」


「…？んっ」


私に控えめなキスをすると、「いってらっしゃい」と笑顔で送り出してくれる。外国人か？


「うん」


こんなことをしておいて胸が痛むが(嘘)、実は夜蛾センセへの用事など一切なく、ただ単に五条と二人で来て朝帰りを悟られたくなかっただけだ。


あの二人に気付かれるとまた面倒臭いし…。


それにしても五条、初めてなんて嘘でしょってくらいすごかった、やっぱり最強は夜の方も最強なのだろうかと、くだらないことを考えながら教室に向かった。

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