2年の先輩達ガラ悪すぎだろ【五条悟】

結局 ページ29

「ふがっ」


ほっぺたに打撃が入った。
と、思ったら悟の腕に顔が押しつぶされていた。


「悟も結局寝てんじゃん…」


外がくらいからまだ夜なのかなぁ。
なんか変な時間に起きちゃったな〜。


「悟〜…」


体が弱ってる時は人肌恋しくなる。


息をしているのかも分からないくらい静かに眠ってる
悟の脇に腕を通すと悟の心音が伝わってくる。生きてた。


コイツは図体だけはデカいし、ゴツゴツしてて守られてる〜って感じする。安心感ある。


悟「ん〜…」


長いまつ毛がふよふよ交差してる。


悟「ん、んあ」


「あ？」


悟「な…A…A！？
ちょ、ちょっとまっ、待ってなにしてんだよ？」


「なんでそんなに焦ってんの？？」


悟「だっ！きついてんじゃん！」


「起きたばっかりなのに元気だね」


パッと手を離してあげると悟はガバッと起き上がって辺りを見渡した。


悟「お持ち帰りされたのか、俺」


「寝ぼけてる？」


悟「ん〜…」


なんかめっちゃ眠そうに髪の毛を梳かしてる。
毛ずくろいしてるハムスターみたい。


悟「あ、そういえば、体調は？」


「うん、だいぶ良くなった！ありがとう！」


悟「そっか、なら、よかった」


悟がホッとしたように笑ってて思わず「ママ？」と問いかけるとコツっと頭を小突かれた。優しめだ！

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