2年の先輩達ガラ悪すぎだろ【五条悟】

無自覚 ページ20

夜蛾先生に悟が引き摺られて行く様子を見送ってから三人で席に着く。


「あ、そういえば後輩くんたちに悟と付き合ってるって勘違いされてた、ははは」


思い出したようにそう話すAのあっけらかんとした笑顔が子どもみたいに無邪気で可愛らしい。


硝子「かわいそ」


傑「まぁねー、悟があんな感じだし…」


「あんな感じってどんな感じ〜？」


硝子「なに、Aわかんないの？」


「え…？確かにちょっと変わってるとは思うけど…
あー、おしっこ行きたい、行ってくる」


硝子「…」


傑「全く手がかかるねあの二人は」


硝子「五条が一方的に好きなだけでしょ。
あれ気づかないAもどうかとは思うけど」


傑「そうかな、私は可能性あると思ってるよ。
悟自身もはっきり自覚してないんじゃない？」


硝子「やめてよ、五条みたいなクズにA持ってかれるのなんて勘弁、」


傑「はは、酷い言われようだな」


悟はきっとAが好きだ。
恋愛経験が乏しすぎて気づいていないだけで。


傑「だって悟、Aにはすごく優しいから」


硝子「どこがだよ」


傑「私たちにはゴミクズな性格が、対Aの時に至ってはゴミくらいになっているからね。」


硝子「お前が一番ナチュラルにディスってるよ」


傑「てことでさ、硝子。少し手を貸してあげない？」


硝子「…なにすんの、」

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