幼なじみというレッテル Yuri.C (ページ5)

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レッテル剥がし_5 ページ5

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知｢どこ痛い？ここ？｣

『いったい！死ぬ！』

知｢じゃあここ冷やすね。大丈夫。これくらいじゃ死なないから｣

どこまでも冷静ですね、知念さん...

『侑李出番は？大丈夫なの？』

知｢こっちのが大事でしょ｣

『...』

知｢ほーんと、Aはドジなんだから｣

『悪かったね、運動音痴で』

知｢...もう、Aは僕がいないとダメだね｣

『え？』

知｢一生付きまとってあげる。幼なじみとして｣

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『好き』という感情が芽生えたのも

『幼なじみ』というレッテルが強く貼られたのも

この時だったのかもね

｢クラス別リレーに出場する生徒は待機場所に集合してください｣

『だってよ。行きなよ』

知｢A、応援席まで歩ける？僕の肩貸してあげるから｣

『いいよ、私まだここにいる』

知｢Aが応援してくれないと僕山田に勝てない｣

ﾄﾞｷｯ

心臓の音が侑李に聞こえるんじゃないかってくらい、どきっとしたの

『...じゃあ、行く』

知｢はい、ここつかまって｣

いつの間に私の背、侑李に越されてたんだろう

『好き』

喉元まで出かかったけど、声にはならなかった

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