レッテル剥がし_4 ページ4
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〜遡ること二年前
それは中学最後の体育祭の出来事
私は運動音痴だから出る競技は人気のなかった障害物競走のみで...
まぁ、運動神経抜群の侑李は大活躍なわけで?
女子生徒「知念くーん!頑張ってー!」
『...侑李絶対調子乗ってるな』
その時はまだ侑李のことはただの腐れ縁の幼なじみだと思ってた
いざ障害物競走。私の出番!
パーン!
「スタートしました!赤組さん速いです!」
まぁ障害物だからね?
運動神経とか関係ないとなめてたわけよ
そしたら案の定
『...いった』
跳び箱の着地に失敗して捻挫したみたいで動けなくて
「白組さん大丈夫でしょうか?」
なんて実況も流れて
穴があったら入りたい
初めてこの言葉を使う時が来た!って思ったよ
どうしよう、でもゴールまでは行かないと...
そう思って立ち上がったらよろけてまた転びそうになった所をね
.
知「馬鹿」
侑李が支えてくれたの
『侑李?!なんで』
知「運動音痴のAはムカデ競走でも選んどけばよかったんだよ」
『うっ...ひどい。ひどいよ』
知「とりあえず保健室行くよ」
言葉は悪いけどそれも侑李なりの優しさで
小柄なくせに、さほど痩せてもない私をひょいと持ち上げて
あの時私がどれだけドキドキしたか、知らないでしょ?
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作者名:夢眠 | 作成日時:2017年3月20日 18時