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すぐに救急車が来てくれて、
私は山田さんと一緒に付き添いとして、乗り込んだ。



救急車のなかでは、規則正しい機械の音が鳴り響くだけで、私達は無言だった。









病院に着き、お母さんは手術室に運び込まれた。

私は手術室のすぐ外のベンチに座り、
ただただ、溢れてくる涙を我慢していた。




数十分経った時、さっきまで騒いでいた大人達が来てくれた。もちろん、Hey! Say! JUMPの皆さんも。









山田さんは私の背中を撫でながら、

山田「大丈夫大丈夫、絶対に助かるよ」

私を落ち着かせてくれた。









手術室から医者であろう白衣を着た人が出てきた。



医者「ご家族のかたは?」






貴「私です。」


この時はなぜか冷静に答えることが出来た。







医者「他にご家族は?」

子供の私だけではダメなのであろうか?






貴「いません。」

そう答えると、





医者「親戚の方に付き添って頂くという、方法もございますが、どうしますか?」





もちろん、私の答えは決まっている。

貴「いい結果なんですよね。大丈夫です。一人で。」
そう医者に言った。




そして、
貴「お母さん絶対に助かりますもんね?山田さん。」

手術中ずっと私に、「絶対に大丈夫」と言ってくださっていた、山田さんに今できる精一杯の笑顔を見せた。



山田さんも無理矢理の笑顔ではあったが、私に笑顔をくれた。









私は医者と一緒に、診察室みたいな所へ行った。






そこで医者に話されたのは、


お母さんは酷く頭から出血していること、

お母さんは全身に痣もあったこと、

お母さんはもう手遅れだったと言うこと、

そして、何者かに殺されたらしい.......








私は話を聞くのと、涙を堪えるので必死だった。


話終えた医者は

医者「親戚の方々に私の方からお伝え致しましょうか?」

という、提案をしてきた。






貴「大丈夫です。私から話させてください。」

これは強がりとかではなく、お母さんのために私がしたいと思った事だった。









私は皆の元へ帰ると、まだ心配そうな皆の顔があった。


そして話した。お母さんの事を、全部。









話終えた時には、私の目には涙がまたっていた。

気を緩めると溢れそうだった。




必死で涙を流すまいと上を見上げていた。

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あんころりん(プロフ) - 咲さん» すみません、間違ってますね!ありがとうございます! (2019年4月18日 22時) (レス) id: 9ab8d92156 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 41から一気に44になってますよ?42話じゃないんですか?? (2019年4月18日 18時) (レス) id: dc1593ce82 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - JUMP大好きで7担当です最高です (2019年2月12日 14時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
あったん - すごくほのぼのします。続き楽しみにしてます。けど早く勝利とくつついてほしいです。 (2019年2月1日 10時) (レス) id: c32c549072 (このIDを非表示/違反報告)
はぁ? - それに夢主さん10代って‥おかしくないですか??9人の成人男性といるなんて‥デビュー当時ならまだしも‥。2019年現在に中学生が成人男性と一緒って可笑しいと思いますけど。 (2019年1月20日 14時) (レス) id: aecc4d0263 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あんころりん | 作成日時:2019年1月14日 10時

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