今日のディナーはチョコレート2

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「てか私服の廉きもい」

「Aちゃんもきもいで」

「帰る」

「嘘やって！チャーシューあげるから！」



恐らく3年振り？4年振り？くらいのラーメン屋さん。

健ちゃんと付き合う前は友達とか一人でよく来てたけど、ランチと言ってラーメン屋に連れて来られたのは人生で初めてだ。




「美味くない？」

「ううん。美味しい」

「やろ！？何がイタリアンやねん！」

「健ちゃんを侮辱しないで」

「引きずってるん？」



ずるずるーって麺をすすりながらチラッとわたしをみる。

美味しそうに食べるな、廉は。



「超好きだけど、引きずってるって言われたらなんか違う感じがする」

「ふーん。他にええ感じのやつおるとか？」

「んー、良い感じっていうか。なんだろう。キスされても嫌じゃないっていうか」

「ん、ん！？」



吹き出しそうになった麺を無理矢理飲み込んだらしい廉の変な顔にこっちが吹きそうだ。



「なに、誰とキスしたん」

「内緒」

「俺ともちゅーしよ」

「口の中がラーメンになりそうだから無理」

「Aちゃんもラーメン食ってるから同じやん」



うるさいクソガキ。

でも正直廉ともキスくらいできるよな。



「まあキスなんて好きじゃなくてもタイプやったらできるんちゃう？だからそれは恋じゃない！おわり！」

「勝手にまとめんな」

「俺はAちゃん好きやしちゅーもしたいし付き合いたいけど、うおおAちゃん恋しいーー！みたいなんはないな」

「つまり？」

「本気で好きやないってことやな！ごめんな！」

「告ってないのに振られた。うざ」





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