今日のディナーはチョコレート2

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「梨沙ちゃん、きてぃに依存してんねん」

「依存？」



日本酒を飲みながらほろ酔いの廉は話し出した。


ずっと気になってた岸優太と佐伯の関係。



「高校んとき。何するにも岸〜岸〜って。相手するきてぃもどうかと思うけどな」

「それって例えば家に頻繁に出入りしたり？」

「んーまあそれは俺もしてたけど。梨沙ちゃんち金持ちやから」

「おふろ入ったり！？」

「はぁ？なに興奮してんねん。ん、もしかしてきてぃ今も頻繁に梨沙ちゃんち行ってるん？」



廉の質問に黙って頷いた。

この会話、他人が聞いたら完全に彼氏の浮気を疑う彼女だ。



「まーこれは俺の憶測やねんけど」

「なに？」

「親が関係してんちゃうかなーって思わん？」

「親？佐伯の？」

「そう。梨沙ちゃんがAちゃんとこ就職したんは確実にコネやねん。ただきてぃ追っかけて入れるようなとこちゃうし」

「うちの会社ってそんな凄いんだ」

「アホか。自分の会社やのになんも知らんの？社長がどんだけ凄い人やと思ってん」




おいその社長の元カノ今目の前にいるぞ

と言って頭を叩いてやりたかったけどもう少しこの話を聞きたいから我慢。




「ほんまに憶測やけど、きてぃ本人もそうなんちゃうかなって」

「佐伯の親の…？」

「俺もそうやし」

「は？」

「俺の会社の社長、梨沙ちゃんの親父」





わーお

世間って狭いな




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