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「あったあった！これだよな！？」
そう言う優太の手には何もない。
声を張り上げて、わざとらしいにも程がある。
「そう、それ。ありがとう」
「あれ！2人とも帰らなくていいんすか！？雨降るんすよ！？雲とか怪しくないっすか？」
「ほら紫耀、2人と帰って。じゃあねみんな！変なとこ見せちゃってごめんね！」
美咲さんはレストランの方へ歩き出した。
紫耀はぼーっと美咲さんの背中を見ている。
「ささ！紫耀さん行きましょう！」
「ん、行こか」
美咲さんの所へ行けばいいじゃない
…なんてそんな格好良いこと、あたしには言えない。
ごめんね紫耀。
「そーだ！俺、Aと花火大会行くんすよ！」
「は！？」
ちょっとそれ今話すこと！？
しかもその花火大会は紫耀と行くのに。
「顕嵐達は2人で行かせたいんすよね！したらこいつ、行く相手いないとか言い出して！」
あーーもう！
いいや、面倒くさいけど紫耀と行く事伝えてしまおう。
「えっ…と、優太、あのね、その花火大会実は…」
「そうなんや、いってらっしゃい」
……え？
あたしの大好きな優しい笑顔で、紫耀は言った。
「まー俺は何も奢らないんすけどね！」
「ケチやな〜岸くん！Aちゃん花火大会くらいはかき氷でも奢って貰い？」
「え……うん。本当、ケチだよね…優太」
あたしがこんなに楽しみにしていたこと、紫耀は忘れてしまったんだ。
二人の秘密とか言って浮かれてバカみたい。
てかバカでしょあたし。
抱き締められたって、おでこにキスされたって、
紫耀はあたしの事好きじゃない。
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shi_chikin6(プロフ) - この作品ほんと大好きです！ハラハラドキドキ！更新楽しみに待ってまーす♪ (2016年10月2日 0時) (
レス) id: ea69c224ce (このIDを非表示/違反報告)
ANN - 忙しいかもしれませんが、更新頑張ってください！！大好きです(笑) (2016年9月27日 16時) (レス) id: e7aa92ac41 (このIDを非表示/違反報告)
だぁりか(プロフ) - いつもこの作品楽しみにして見てます！岸くん優しすぎてもうやばいです(*_*)次の更新楽しみにしてます(*^_^*) (2016年9月25日 22時) (レス) id: 1c45e95ee3 (このIDを非表示/違反報告)
花 - 面白すぎておもわずコメントしてしまいました、平野担です！でもまさか、岸くんの「好きだよ、ここから連れ出したいくらい」(間違えてたらごめんね)にやられました。続き楽しみにしてます！頑張ってください！ (2016年9月25日 19時) (レス) id: 63b2e22316 (このIDを非表示/違反報告)
ANN - 岸くんみたいな人がいたら…(泣)他作品も切なくてminiさんの作品大好きです。更新できる限りでいいので。応援してます！ (2016年9月24日 12時) (レス) id: e7aa92ac41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mini
| 作成日時：2016年8月11日 0時
