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「また来てね」
「え?」
「俺の部屋ー!覚えたやろ?」
身支度を済ませた紫耀と一緒に部屋を出た。
携帯を見ると、5分前に夏海から玄関で待ってるとメッセージがきていた。
あたしご飯食べてないのですが…
「覚えたけど…もう行かない!!」
「えーなんでー」
「布団の中に引きずり込まれるから」
「まーだ怒ってんの?あ、みんなお待たせー!おはよ〜〜」
紫耀は待ってる3人に手を振りながら小走りで近付いていった。
「おはようございます〜。紫耀さん寝てたんですか??」
「そそそそ!Aちゃんが起こしてくれんかったらまだ起きてなかったかも!さ!行くよ〜〜」
「Aが起こしたってどういうこと!」
夏海があたしに近づき、小声で言う。
あたしもそれに小声で返す。
「後で話す!!」
「え〜!じゃあわたしの話聞いて」
「なに?」
「実は〜〜……」
夏海は立ち止まり、あたしの耳元に手を添えた。
まるで小学生のする内緒話のように。
「花火大会、優太行ってくれるって!」
「………え!」
夏海を見ると、満面の笑みでガッツポーズ。
心から嬉しそうな笑顔を久し振りに見た気がした。
夏海もあたしと同じ、恋する女の子なんだ。
「良かっ………た、ね」
良かった。
本当に?良かったって言える?
顕嵐の気持ちだって知ってるのに
優太が何を考えてるのかさっぱり分からない。
「Aちゃん助手席座るやろ?」
「え、あ、うん、座る座る」
さっきから一言も発さない優太に違和感を感じながらも車は出発した。
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shi_chikin6(プロフ) - この作品ほんと大好きです!ハラハラドキドキ!更新楽しみに待ってまーす♪ (2016年10月2日 0時) (レス) id: ea69c224ce (このIDを非表示/違反報告)
ANN - 忙しいかもしれませんが、更新頑張ってください!!大好きです(笑) (2016年9月27日 16時) (レス) id: e7aa92ac41 (このIDを非表示/違反報告)
だぁりか(プロフ) - いつもこの作品楽しみにして見てます!岸くん優しすぎてもうやばいです(*_*)次の更新楽しみにしてます(*^_^*) (2016年9月25日 22時) (レス) id: 1c45e95ee3 (このIDを非表示/違反報告)
花 - 面白すぎておもわずコメントしてしまいました、平野担です!でもまさか、岸くんの「好きだよ、ここから連れ出したいくらい」(間違えてたらごめんね)にやられました。続き楽しみにしてます!頑張ってください! (2016年9月25日 19時) (レス) id: 63b2e22316 (このIDを非表示/違反報告)
ANN - 岸くんみたいな人がいたら…(泣)他作品も切なくてminiさんの作品大好きです。更新できる限りでいいので。応援してます! (2016年9月24日 12時) (レス) id: e7aa92ac41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mini | 作成日時:2016年8月11日 0時