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「…………Aちゃん俺、前にも言ったやん」
紫耀はそう言うとあたしの手を振りほどく。
「ドキドキすんねんて、こんな可愛いことされたら」
一気に自分の体温が上昇するのを感じて、思わず息を飲んだ。
視線が交わって、二人だけの世界のように
雨の音さえも聞こえてこない。
「……しょ、」
「しー」
耐えられず発した言葉を、紫耀は口元に人差し指を立てて遮った。
「内緒やで？」
「え…」
あたしの頬に手を添えて、優しく微笑んだ紫耀の顔がゆっくり近付いてくる。
あ、これキスされるんだって察したあたしは静かに目を閉じた。
「何してんだよ」
ハッとして声の方に振り向くと、
そこに立っていたのはずぶ濡れの優太だ。
「優太、濡れ…」
「帰るぞA」
「岸くん傘ないやん」
「いらねーよんなもん、」
優太はあたしの手を痛いほど強く掴むと、早歩きで進んでいく。
あれ？あたし何してたんだっけ？
どうして紫耀はあたしにあんなこと…………
掴まれた手を見て、
なんで雨の中優太と歩いてるんだろうってぼーっと考えていた。
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shi_chikin6(プロフ) - この作品ほんと大好きです！ハラハラドキドキ！更新楽しみに待ってまーす♪ (2016年10月2日 0時) (
レス) id: ea69c224ce (このIDを非表示/違反報告)
ANN - 忙しいかもしれませんが、更新頑張ってください！！大好きです(笑) (2016年9月27日 16時) (レス) id: e7aa92ac41 (このIDを非表示/違反報告)
だぁりか(プロフ) - いつもこの作品楽しみにして見てます！岸くん優しすぎてもうやばいです(*_*)次の更新楽しみにしてます(*^_^*) (2016年9月25日 22時) (レス) id: 1c45e95ee3 (このIDを非表示/違反報告)
花 - 面白すぎておもわずコメントしてしまいました、平野担です！でもまさか、岸くんの「好きだよ、ここから連れ出したいくらい」(間違えてたらごめんね)にやられました。続き楽しみにしてます！頑張ってください！ (2016年9月25日 19時) (レス) id: 63b2e22316 (このIDを非表示/違反報告)
ANN - 岸くんみたいな人がいたら…(泣)他作品も切なくてminiさんの作品大好きです。更新できる限りでいいので。応援してます！ (2016年9月24日 12時) (レス) id: e7aa92ac41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mini
| 作成日時：2016年8月11日 0時
