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「なんでまた泣くん〜〜〜、どした〜？」
「紫耀のせい」
「俺のせい？それはごめんなさい、今度は岸くん連れて来るから許して？」
違うわアホ！鈍感！チャラ男！思わせぶり男！
好きな女いるくせにこんな近距離に女いていいのかよ！
なんで抱きしめるのよ！なんで迎えにくんのよ！
なんでそんなにかっこいいんだよ！！
言葉にできない想いの代わりに、紫耀の体をどんどん叩いた。
「痛い痛い、そんなに泣いたら明日は目ぽんぽんやな」
「……ぱんぱんでしょ」
「そうやっけ？」
「バカ……」
とんちんかんな紫耀の発言にあたしの涙が徐々に引っ込んでいく。
「ほらほら早く泣きやんで帰ろ、ほんまに風邪引かれたら困る」
「バイト人手不足だもんね」
「ちゃうわ！Aちゃんに辛い思いさせたくないってこと！バイトなんかどうにでもなる！店閉める！」
「大袈裟……」
いつまでもこうしてても仕方がないと察し歩き出そうと前を向こうとしたその時、
「なぁ、花火大会岸くんと行くん？」
「え…？」
「俺楽しみにしてたんやけどなー？3人で行くのはさすがに俺空気読めなすぎてあかんよな」
紫耀は自分の髪をくしゃっと触りながら、バツが悪そうに呟いた。
「紫耀…覚えてたの？」
「当たり前やん！さっきはかっこつけていってらっしゃいとか言ってもうたけどさ…夏の夜は花火に限るねんて！！あーAちゃんの地元の花火みたかったなー」
「……あたし優太とは行かない」
「何が？」
「花火大会、紫耀と行きたいから……っ」
傘を持っていない方の紫耀の手を、両手で強く握った。
握ったこの手から、あたしの気持ちが少しでも伝わればいいと願いながら。
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shi_chikin6(プロフ) - この作品ほんと大好きです！ハラハラドキドキ！更新楽しみに待ってまーす♪ (2016年10月2日 0時) (
レス) id: ea69c224ce (このIDを非表示/違反報告)
ANN - 忙しいかもしれませんが、更新頑張ってください！！大好きです(笑) (2016年9月27日 16時) (レス) id: e7aa92ac41 (このIDを非表示/違反報告)
だぁりか(プロフ) - いつもこの作品楽しみにして見てます！岸くん優しすぎてもうやばいです(*_*)次の更新楽しみにしてます(*^_^*) (2016年9月25日 22時) (レス) id: 1c45e95ee3 (このIDを非表示/違反報告)
花 - 面白すぎておもわずコメントしてしまいました、平野担です！でもまさか、岸くんの「好きだよ、ここから連れ出したいくらい」(間違えてたらごめんね)にやられました。続き楽しみにしてます！頑張ってください！ (2016年9月25日 19時) (レス) id: 63b2e22316 (このIDを非表示/違反報告)
ANN - 岸くんみたいな人がいたら…(泣)他作品も切なくてminiさんの作品大好きです。更新できる限りでいいので。応援してます！ (2016年9月24日 12時) (レス) id: e7aa92ac41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mini
| 作成日時：2016年8月11日 0時
