100 ページ50
.
「あーっと、ほら！履いてる！」
「んだよ、びびった。つか履いてるとかの問題じゃねーから。そんな格好でうろついてんじゃねーよ」
「別に誰もいないし。履いてるし」
「誰もいなくねーから！！顕嵐もいるし、紫耀さんも……………ってそれ誰のだよ」
優太の声が、いきなり低くなる。
そうだ。紫耀のこと誤解だったってちゃんと優太に話さないと。
「まさか紫耀さんの？」
「そ、う…だけど。待って。聞いて、さっきの美咲さんのこと、誤解だったの」
「脱げよ」
「はい？」
「んだよその甘ったるい匂い。俺無理なんだよねー吐きそうになる！分かる！？」
「まあそういう人もいるかもね。あたしは大丈夫な人だから。てか今まで散々紫耀からこの匂いしてたでしょ。吐いてないじゃ…」
「だから無理なんだよ」
力強い優太の視線があたしを捉えて離さない。
離さないんじゃない、離すことができないんだ。
雨に濡れてキスをしたあの時のように。
「Aから紫耀さんの匂いすんのが無理っつってんの」
「な…に、意味わかんないこと言って」
「つかお前忘れたのかよ。さっきまで紫耀さんが何してたのか。ドライブすっぽかして旦那いる女とキスしてたんだぞ？」
「だからそれは誤解だって」
「なに？全部信じてんの？嘘かもしんねーのに？」
「紫耀はそんな人じゃない」
「ふーん、じゃあさ、」
優太はあたしの後ろをチラッと見てこう言った。
「俺とAがキスしてるとこも紫耀さんに見せてやろっか」
「は？」
目を閉じた優太の顔があたしに近付いた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2596人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
shi_chikin6(プロフ) - この作品ほんと大好きです！ハラハラドキドキ！更新楽しみに待ってまーす♪ (2016年10月2日 0時) (
レス) id: ea69c224ce (このIDを非表示/違反報告)
ANN - 忙しいかもしれませんが、更新頑張ってください！！大好きです(笑) (2016年9月27日 16時) (レス) id: e7aa92ac41 (このIDを非表示/違反報告)
だぁりか(プロフ) - いつもこの作品楽しみにして見てます！岸くん優しすぎてもうやばいです(*_*)次の更新楽しみにしてます(*^_^*) (2016年9月25日 22時) (レス) id: 1c45e95ee3 (このIDを非表示/違反報告)
花 - 面白すぎておもわずコメントしてしまいました、平野担です！でもまさか、岸くんの「好きだよ、ここから連れ出したいくらい」(間違えてたらごめんね)にやられました。続き楽しみにしてます！頑張ってください！ (2016年9月25日 19時) (レス) id: 63b2e22316 (このIDを非表示/違反報告)
ANN - 岸くんみたいな人がいたら…(泣)他作品も切なくてminiさんの作品大好きです。更新できる限りでいいので。応援してます！ (2016年9月24日 12時) (レス) id: e7aa92ac41 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：mini
| 作成日時：2016年8月11日 0時
