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ー 俺が紫耀から美咲とっちゃったから


これは一体どういう意味?

紫耀の過去をもっと知りたいけど知りたくない。


結局肝心な所は何も聞けず、あたしは逃げるように店を出てしまった。



ただ、最後にあの人は言った。


” 紫耀にとって君は、もう既に特別な存在なのは間違いないよ ”



特別って何?好きって何?

もう分かんないよ…








「A!!!!!!」



名前を呼ぶ声がして、顔を上げ少し先をみる。

あれは……優太?


汗だくの優太が、走ってあたしに近付いてくる。



「優太?どうし……」

「まじでいなくなったかと思った…」



真夏の夕空の下、何故か優太に抱き締められている。

息切れした優太の吐息が耳にかかってくすぐったい。



「ちょっと何してんの!暑い!離れろ!!」

「は、お前まじで、何してんだよ」

「何って忘れ物取りにいっただけ!暑い!汗汚い!優太こそこんなとこで何してんの?」

「Aが急にいなくなるから、俺まじで心配してんだぞ!?いやしてんだぞっていうかしてたんぞ!?」



その様子からして、優太が本当にあたしを心配して探してくれてたんだなって事はよく分かった。

でも大袈裟すぎ……


「何笑ってんだよ!!!はーーほんっと…」

「だって!顕嵐にも言ってあったし!」

「は!?嘘つけ!顕嵐がAがどっか行ったとか言ってきたんだけど!?」



顕嵐に悪気はなさそうだな…

優太が考えすぎ。

いや、あたしがちゃんとレストランに行くと伝えれば良かったのか?



「よくここ分かったね」

「俺バカだけどAのいる場所は何故か分かるんすよ!!愛だなこれは!」

「きっもちわる…」

「うっせ!ほら、帰るぞ、手繋いで」

「だから気持ち悪い」

「また迷子になったら困るだろ?」

「なってないから」



優太といると気が楽だ。

さっきまで悩んでたのがバカらしく思えてくる。




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あーや(プロフ) - このお話本当大好きです!キュンキュンします(*^^*)これからも楽しみにしています!!! (2016年7月31日 21時) (レス) id: 5dc9787a97 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - 続き楽しみにしてます\(^^)/ (2016年7月25日 15時) (レス) id: 759266591d (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - 思わず見入ってしまいました!青春って感じでとても好きです!続き楽しみにしてます! (2016年7月18日 2時) (レス) id: 759266591d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mini | 作成日時:2016年7月17日 16時

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