夏の夜は君と

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「メロンとレモンといちごとーーあ、あとブルーハワイ下さい」

「まいどー！ってお姉ちゃん4つも持てるん？」

「あ、確かに。」



さて、どうしたものか。

いやでも4つなら意外といける気もする。



「多分あたし4つ持てるんで大丈夫です。」

「えー？嘘やん！」

「嘘じゃないです。いけます。」



お金を渡してカキ氷を4つ受け取った。


持てたはいいものの指が痛い…

誰か取りに来いよ！気遣いがないのかあいつらには！！


あー指痛いし！てかサンダルも脱げそうだし！







「やっぱきつそうやん！連れの子どこおるん？」



誰かと思えばカキ氷のお兄さん。

一瞬ナンパかと思ってしまって少し申し訳なくなった。




「お姉ちゃんどっから来たん？」

「東京です。」

「おー！俺と一緒や！」

「でもお兄さんなまってますよ」

「元々名古屋に住んでたからな〜今はこっちに住んでんねん！」



名古屋ってこんなに癖強いんだ。

なーんて歩きながら呑気に考えていた。



「名前何て言うん？」

「ナンパですか？」

「これナンパって言うん！？普通に知りたいなって思っただけ！」



この人天然なのか。それともこういうテンプレのナンパなのか。

よく分からないし多分後者なんだろうけどその笑顔にあたしはやられてしまった。



「A、です。」

「Aちゃん！俺は紫耀やで〜！」



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