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「あーーAおかえりー！遅いよーー」
「ごめんごめん！ぼーっとしてたら見失ってさ。迷っちゃった」
大丈夫、嘘はついてない。
旅館に着いてすぐ、紫耀と優太とは別れて部屋に戻った。
夏海が一人寂しそうにしていて申し訳ない気持ちになった。
「ねね！そういえばさっきの聞いてた！？」
「さっきの？」
「もー！さっきAが優太にケーキ屋さんの話した時！優太、ケーキなら夏海にって言ってたじゃん！嬉しかったの！」
そんなこと言ってたっけ。
って感じだったけど夏海がこんなにも嬉しそうに話すのだから言ってたんだろう。
と同時についさっきあったことを思い出した。
「優太にケーキ屋さん行こって言おうかな…でも優太ケチだからな…」
「まぁでもさすがに夏海には奢るんじゃん？」
「優太と行けるならわたしが払う！」
恋は盲目とはこの事か。可愛いなあ。
そしてまたついさっきのことを思い出す。
「あのね、夏海。あたし優太と帰ってきたじゃん。その時に…」
「え！なに！優太何か言ってた？？」
「えーっと、うんと、うん。優太、好きな人いないって」
「やっぱりそうだよね。わたしなんか眼中にないよね……」
「いや、そうじゃなくてさ？優太に好きな人がいないならこれから好きになって貰おうってなるじゃん！！ね！」
「そっか。そうじゃん！ケーキ屋さん誘う！」
「うん！その調子！！」
って何をしてるんだあたしは。
顕嵐は夏海が好きで、でも夏海は優太が好きで、でも優太は顕嵐を応援していて、それを知った上であたしは夏海に優太を誘えなんて言っちゃって。
顕嵐の味方なのか、夏海の味方なのか、訳が分からなくなってきた。
だって優太はきっと、
誘いを断る気がするから。
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あーや(プロフ) - このお話本当大好きです！キュンキュンします(*^^*)これからも楽しみにしています！！！ (2016年7月31日 21時) (
レス) id: 5dc9787a97 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - 続き楽しみにしてます＼(^^)／ (2016年7月25日 15時) (レス) id: 759266591d (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - 思わず見入ってしまいました！青春って感じでとても好きです！続き楽しみにしてます！ (2016年7月18日 2時) (レス) id: 759266591d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mini
| 作成日時：2016年7月17日 16時
