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「あ、あれじゃね?やべえ車に屋根がねえ」
サングラスをかけた紫耀は真っ赤なオープンカーを駐車場に停めると、こちらに近付いてきた。
「やっほー!Aちゃん!と愉快な仲間たち!」
「すいません、迷子になっちゃって」
「気にしなくていいから!分かりにくいもんな!とりあえずみんな乗ってー」
キャリーをトランクにしまって、車に乗り込んだ。
4人の中ではあたしが紫耀の知り合いに一番近いから、あたしが助手席に乗った。
「紫耀さん、これかっこいいっすね!!尊敬っす!」
「あーみんな紫耀でええよ?てか名前教えて?」
「あ、俺岸優太っす!で、こいつが高松夏海、阿部顕嵐!みんな高2っす!」
「若いな〜俺は大学1年だからみんなの2個上やな!でも気は使わんでええから!よろしくしよ〜」
2個上か。思ったよりも若かったな。
決して老けてるわけではなくて、なんとなく大人な感じがしたから。
「もうすぐ着くで!俺のばあちゃんちなんやけど、元々は旅館として使ってて今は寮的なやつやね!食事はばあちゃんが作ってくれるから大丈夫やで!ちなみにバイト先の海の家と俺んちは無関係!」
「え?住み込みオッケー食事付きって紫耀が勝手に付けたってことですか?」
「店長が困っとったからさ、どうしても人集めたくて!ばあちゃん暇しとったしええかなって!大歓迎って言ってたで!」
よく分からない…
つまりは無料の旅館ってことで合ってます?
そんな好都合な所に4人で押し掛けて大丈夫なの?
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あーや(プロフ) - このお話本当大好きです!キュンキュンします(*^^*)これからも楽しみにしています!!! (2016年7月31日 21時) (レス) id: 5dc9787a97 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - 続き楽しみにしてます\(^^)/ (2016年7月25日 15時) (レス) id: 759266591d (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - 思わず見入ってしまいました!青春って感じでとても好きです!続き楽しみにしてます! (2016年7月18日 2時) (レス) id: 759266591d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mini | 作成日時:2016年7月17日 16時