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「じんおはー!」

「岸くんおはよー!あれ、A?」

「今日からまた3人で飯食おう!3人で帰ろう!」


それだけ言い、優太は自分の席に戻る。


「おい、どういうことだよ!」

『そういうことだよ』


わたしも優太の後に続いた。


「Aー文化祭の台本?誰に頼むよ」

『え、優太が書けば』

「は!?無理だろ!」

『確かに優太はバカだもんねー』


「わたし、書こうか?」


わたし達の会話を聞いていたらしい白井さんが声を掛けてきた。


「え!まじ!?白井ちゃん書いてくれんの?!すげえ助かる!!!!あざす!」


あれ、なんか前にもこんなのあったような。


「わたしの高校生活の思い出を作ってくれたお礼!とでも言っておこうかな?気まずいままとか嫌だしさ!これからも仲良くしてほしい!」


これを言える白井さんは強いな。

わたしなんて白井さんのこと大嫌いだったのに。


『じゃあ白井さんにお願いしようかな………わたしのこと可愛い眠り姫にしてね』

「うん!もちろん!!」


ここで予鈴が鳴り、白井さんは吹っ切れたような笑顔をみせて席に戻った。


「いい子だな、白井ちゃん」

『好きになった?』

「惜しいことしたなとは思った」

『冗談でも言っていいことといけないことがあると思うんだ』

「ごめんなさい」




優太の初めての彼女か。

白井さんはきっと永遠にわたしのライバルなのかもしれないな。




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しおり(プロフ) - シンプルに序盤から泣きました。ありがとうございます。 (2020年8月17日 22時) (レス) id: 199b427b1e (このIDを非表示/違反報告)
ぴち(プロフ) - miniさんの書くこの4人が大好きです。miniさんの作品は、どれも読むたびにどんどん好きになります!素敵なお話をありがとうございます! (2018年12月30日 6時) (レス) id: 677cdd452a (このIDを非表示/違反報告)
ゆりか - 初めまして。主人公に感情移入して苦しくなったり切なくなったり、泣いたり喜んだりしながら読みました。岸くんや神宮寺くんも崩すことなく書かれていて、おふたりのことお好きなんだなって思いました。少女漫画とか恋愛映画を超えてます!ありがとうございました! (2018年6月29日 1時) (レス) id: 71a68a5357 (このIDを非表示/違反報告)
えっ子(プロフ) - 初めまして。泣いたりニヤニヤしたりしてあっという間に読んでしまいました!もーすごいキュンキュンしました。じんくんの優しさや白井さんの健気な感じも素敵でした。岸くん&神宮寺くんのペアが好きなこともあり更にこの作品に出会えて良かったです。 (2018年5月28日 17時) (レス) id: 1c21d9c9a6 (このIDを非表示/違反報告)
涼歩(プロフ) - このお話を読めてとても良かったです。入り込んでしまって泣いてしまいました。こんな素敵な物語を読めて幸せです。ありがとうございました! (2017年4月15日 1時) (レス) id: 643ea9171f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mini | 作成日時:2016年5月12日 15時

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