３９話 ページ39
京治と付き合って月日は流れ
紅葉が色付き始めた季節
私は変わらず幸せな毎日を過ごしていた
京治は夏休み前にカフェのバイトを辞め
出版社のインターンに行くようになり
会う時間は減ったものの
寂しさは全く感じないほど私を大事にしてくれていた
飛雄のことも思い出に変わってたし
京治のことも好きなはずなのに
最近ずっと感じていた違和感
こんなに大事にしてもらっておいて贅沢な悩みだと思う
でも生まれ持った性(さが)はそうそう変わるものではない
長女であり下に４人も弟と妹がいて
お母さん的な役割を担ってきただけに
面倒見の良い京治と付き合って
自分自身が守られるような立場に居ることが違うように感じた
私は誰かのサポートをすることで喜びを感じるし
一番自分らしく生きていると思える
こんなモヤモヤを抱えたまま京治と付き合うことは出来ない
一度ちゃんと自分自身と向き合う期間が必要だと思った
「京治 ごめんなさい 私…」
京治を好きな気持ちがあるだけに言葉に詰まる
「そっか」
「えっ…」
まだ何も言ってないのに既に悟っている様子
「俺たち似たもの同士だと思ってた あのときは影山のことでAが弱ってたから上手くいったんだろうね」
京治は私なんかより一枚も二枚もうわ手で全て分かっていたみたい
「飛雄のことを思い出に変えられたのは 京治のこと好きになれたからだよ なのに 私…」
すごく身勝手で京治に申し訳ない
「似たもの同士だからこそ どっちかが弱ってるときに支えあえたらって思ってたんだけど 二人でいるとどっちも折れないんだよね」
そう言って優しく微笑んでくれた
「全然可愛げなかったよね 私」
「俺ナシでも生きていける感」
「ごっ ゴメン…」
「それでも俺は好きだったよ」
「私も京治のこと好きだった」
こうして私達はお互い納得して別れることを選んだ
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ローミー(プロフ) - 藍妃さん» ありがとうございます!全くダメージ受けてないので大丈夫です。引き続き私の妄想話にお付き合い頂けると嬉しいです! (2020年9月1日 19時) (
レス) id: 6346088ebc (このIDを非表示/違反報告)
藍妃(プロフ) - めっちゃ好きですこの話！！下の奴なんか気にせず頑張ってください！ほんとにほんとに更新ずっと待ってます！！ (2020年8月31日 23時) (レス) id: 339945d703 (このIDを非表示/違反報告)
飛雄影山(プロフ) - 続き楽しみにしてます！！ (2020年5月17日 0時) (レス) id: 109b8e2f95 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりか(プロフ) - この話シリーズ好きすぎて何回読み返したことか、、再開まってます (2018年9月11日 22時) (レス) id: 2a41349dc2 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 楽しいです！ぜひぜひ更新頑張ってください！ (2018年2月28日 18時) (レス) id: e587183d8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ローミー | 作成日時：2016年10月8日 21時
