３１話 ページ31
「ここでいい？」
大学から最寄り駅を越えて少し歩いたところにある夜カフェ
凝った内装の店内は間接照明にもこだわったオシャレな空間で
通された席は程よく透けるカーテンで仕切られた半個室
ゆったりとした一人用のソファに座り
京治さんと向かい合うと
少し緊張してしまう
「オシャレなお店ですね よく来るんですか？」
「いや 初めて」
「今日 あの時間まで何してたの?」
「図書館で勉強してました」
お互いが話のネタを振るけど
それに答えて終わる
ぎこちない会話
今までどうやって話してたのか分からなくなる
でも料理を食べ進めていくと
この雰囲気に慣れたのか少しずついつも通りの会話が出来るようになって穏やかな時間が過ぎていった
食べ終わった食器たちが下げられ
テーブルには飲み物のグラスのみ
料理がないと手持ち無沙汰になるのか
グラスに手をかける回数が多くなる
「京治さん やっぱりバレー上手いんですね」
「まあ強豪校にいたからそれなりにはね」
「そういえばポジションってどこなんですか？」
「・・・セッターだよ」
セッターという言葉を耳にして浮かぶのは飛雄の顔
自分からバレーの話をしておいて言葉が詰まる
少しの沈黙のあと
「まだ影山のこと好き？」
「どうなんですかね…自分でもよく分からないです 中学のときから好きだったんでなんか忘れられないっていうか…」
また沈黙
３ヶ月経っても忘れられない私に呆れてしまったのかと思って
伏せていた目線を京治さんに向けると
真剣な表情で真っ直ぐに私を見つめていた京治さん
「Aちゃん」
「ハ… ハイッ」
ドキッと緊張が走る
「俺と付き合わない?」
予想外の言葉ではなかった
京治さんのことは好きだけど
それが恋愛の好きかは分からないし
飛雄のことを忘れられてないだけに
どう言葉を返したらいいか迷っていた
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ローミー(プロフ) - 藍妃さん» ありがとうございます!全くダメージ受けてないので大丈夫です。引き続き私の妄想話にお付き合い頂けると嬉しいです! (2020年9月1日 19時) (
レス) id: 6346088ebc (このIDを非表示/違反報告)
藍妃(プロフ) - めっちゃ好きですこの話！！下の奴なんか気にせず頑張ってください！ほんとにほんとに更新ずっと待ってます！！ (2020年8月31日 23時) (レス) id: 339945d703 (このIDを非表示/違反報告)
飛雄影山(プロフ) - 続き楽しみにしてます！！ (2020年5月17日 0時) (レス) id: 109b8e2f95 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりか(プロフ) - この話シリーズ好きすぎて何回読み返したことか、、再開まってます (2018年9月11日 22時) (レス) id: 2a41349dc2 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 楽しいです！ぜひぜひ更新頑張ってください！ (2018年2月28日 18時) (レス) id: e587183d8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ローミー | 作成日時：2016年10月8日 21時
