２０話 ページ20
私 なにやってるんだろう
飛雄の首元にあるネックレスは
ネックループが黒で軽い素材のもの
でも
私が選んだ物は
ペアで着けたかったから
チェーンタイプで普通のアクセサリーにも見えるもの
美桜さんが選んだネックレスのほうが飛雄らしい
私 自分のことしか見えてない
そう思った瞬間
ー プツッ ー
自分の中の何かが切れる音がした
そこからは
自分の気持ちに覚悟を決めるために話し出す
「美桜さん 沖縄にも来てたんだ すごいね」
「あぁ 差し入れもいつもくれるし これは誕生日プレゼントだって」
ねぇ飛雄
彼女がいるのに平気でそんなもの身につけるんだ
「そうそう 京治さんも飛雄が彼氏って知ってビックリしてたよ」
「俺も驚いた」
「京治さんね すごく面倒見が良くてバイトではいろいろ教えてもらってるし 大学も一緒だから頼りになるよ」
「あぁ 赤葦さんは２年生で副キャプテンを任されてた人だしな」
ねぇ飛雄
なんで表情一つ変えないの
私 他の男の人の話してるんだよ？
あぁ
やっばりもう無理だ
私は覚悟を決めた
「飛雄 私たち別れよう」
「は？ なに突然」
飛雄はキョトンとした顔をして状況を呑み込めていない
何も分かっていない飛雄を見て涙が溢れ出した
「ほんっと なんにもわかってない!! なんで他の女の人に貰ったもの平気で身につけるの? なんで私が京治さんの話をしてもなんともないの? 私はこっちに来てからずっと寂しかった 飛雄にとってバレーが最優先なのは理解してるのにもう気持ちが追いつかない」
ハァっ ハァっ
息継ぎもせず言葉が溢れた
「ご… ゴメン…」
その言葉で冷静さを取り戻した
「ごめん 飛雄は悪くないの 私が耐えられなくなったの だから… 別れよう」
長い沈黙のあと
ポツリと一言
「わかった…」
そう
飛雄は何も悪くない
ただちょっと恋愛に対して鈍感なだけ
美桜さんに貰ったネックレスだって
少しでもプレーの精度が上がるならって思って着けただけ
そんなこと分かってる
連絡が少ないのだって
学生時代とそんなに変わらない
一人暮らしっていう私の環境が寂しさを加速させて
自分自身を見失ってしまったんだ
渡そうと思って買ったプレゼントを前に
一晩中泣いて泣いて泣き尽くした
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ローミー(プロフ) - 藍妃さん» ありがとうございます!全くダメージ受けてないので大丈夫です。引き続き私の妄想話にお付き合い頂けると嬉しいです! (2020年9月1日 19時) (
レス) id: 6346088ebc (このIDを非表示/違反報告)
藍妃(プロフ) - めっちゃ好きですこの話！！下の奴なんか気にせず頑張ってください！ほんとにほんとに更新ずっと待ってます！！ (2020年8月31日 23時) (レス) id: 339945d703 (このIDを非表示/違反報告)
飛雄影山(プロフ) - 続き楽しみにしてます！！ (2020年5月17日 0時) (レス) id: 109b8e2f95 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりか(プロフ) - この話シリーズ好きすぎて何回読み返したことか、、再開まってます (2018年9月11日 22時) (レス) id: 2a41349dc2 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 楽しいです！ぜひぜひ更新頑張ってください！ (2018年2月28日 18時) (レス) id: e587183d8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ローミー | 作成日時：2016年10月8日 21時
