２６話 ページ28
文化祭当日
私は侑くんと一緒に呼び込み係
「ちょっと 侑くん! 真面目にやってよ」
「なんっで俺が呼び込みやねん ダルっ」
さっさと文化祭を楽しみたい侑くんは全くヤル気が無い
こーゆー時はおだてるに限る
「せっかくイケメンやのにそれを活かさへんのもったいないわぁ〜」
「なんや百瀬 やっぱ俺のことイケメンやって思てたん」
と嬉しそうに私の肩に腕をまわす
「ちょっと！ 重いやんっ」
侑くんの腕をグッと持ち上げたとき
「あつむ」
「ハイッ!」
急にビシッとなる侑くん
振り返ると北先輩とおばあちゃん
「俺んちの米 余るなんてことないよな」
「ハイッ ありません 絶対に! いらっしゃいませ〜」
と声を張り上げて離れていった
が
緊張が走ったのは私もだ
北先輩の家からお米を安く仕入れさせてもらった上に、おばあちゃん特製の和風だしカレーのレシピも頂いている
絶対に完売させねばならない
「ごめん プレッシャーかけるつもりはなかってん」
余程私の顔がこわばってたのかフォローをしてくれた
せっかくだしカレーの試食をしてもらおうと二人分のカレーを渡した
文化祭でおばあちゃんをエスコートする北先輩
普通の男子高校生なら絶対に恥ずかしいハズなのに、先輩にとってはごく普通で当たり前のことなんだろう
それに 多分誰にでも優しい
優しいけどあかんことはあかんって言ってくれる人にけっこう女子は弱いのだ
先輩のことを好きな人は私以外にも確実に居る
付き合いたいなんて大それたことは思ってないけど彼女が出来たりするのはやっぱりイヤやな…
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ローミー(プロフ) - ありがとうございます!キュンキュンしてくれて良かったです! (2021年4月5日 15時) (
レス) id: 6346088ebc (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - めっちゃ好きです…！良い作品ありがとうございました！ギュンギュンしてやばかったです！ (2021年4月4日 22時) (レス) id: 27afdf50c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ローミー | 作成日時：2020年12月30日 15時
