勉強会 大谷翔平 ページ49
『わかんな〜い…。』
「だからぁ！…。」
私は今、目の前の問題に奮闘している。
こんなのやって何になるんだ、と誰かに訴えたくなる。
「こうすればいいってさっきから言ってんだろ！」
『なんでそうなんのかが分かんないの！』
翔平の部屋で勉強会をしている。
お互いに教え会うのが一番いいんだけど、私が翔平に教えることなんてない。
テストまでぴったり一週間前。
余裕ぶってる人たちも少し焦ってくる時期である。
私もそのうちの一人。
まだあると思っていたらもう一週間前。ワークは1ページもやっていない。
というか、開いてもいなかった。
『うぅ〜…。』
ごろんと床に寝そべった。
どれだけ私が頭を使っても正解への突破口はまだ閉じられたまま。
光なんて一筋も見えない。お先真っ暗だ。
「どうやったらできんだよ…。」
隠す気なんて微塵も感じられないくらい大きなため息をつかれた。
やる気がないわけじゃない。
頑張っても解けるようにならないこの問題が悪い。
せめて、なんか褒美とかあればもう少し頑張ってみようとか思えるけど…。
『…ご褒美、なんかちょうだい。』
「はぁ〜？俺が教えてんのに？俺があげんの？」
こくりと頷く。
今日何回目かわからないため息をつかれた。
幸せ逃げるよ、そう言おうとしたけどぐっとこらえた。
褒美なくなっちゃうかも、と思ったから。
「…分かったよ、やるから。ほら、起きろ。」
少しだけ口角が上がるのが自分でも分かった。
かばっと飛び起きて、机に向かった。
『できた…！』
何分経ったか分らない。
けど、急に正解への重たい重たい扉がガチャリと開かれた。
解いたときの爽快感は半端なかった。
「おーできたじゃん。」
翔平に何回も指摘されて、何回も考え直して。
少しだけ自分大きくなった気がする。
『で、ご褒美は？』
すると、翔平の手が私の頭へと伸びてきた。
ぽんぽんと優しく撫でられる。ごつごつとした手が気持ちよかった。
こころなしか、翔平の口角が上がっている気がする。
「はい、ご褒美。」
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ゆとう(プロフ) - 夜さん» こちらこそ毎回素敵なリクエストありがとうございます！非常に助かっております…！続編書くことにしました！🙂これからもよろしくお願いします!! (12月2日 14時) (
レス) id: 94228774a9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆとう(プロフ) - Mさん» ありがとうございます！😄そう言って頂けて嬉しいです！😆続編書くことにしました！これからもよろしくお願いします😀 (12月2日 14時) (レス) id: 94228774a9 (このIDを非表示/違反報告)
夜(プロフ) - いつも素敵な小説ありがとうございます✨ 1章完結おめでとうございます！ゆとうさんの書く小説とても好きなので是非続けて頂きたいです！ (12月2日 11時) (レス) id: 56a1cf3ff0 (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - ゆとうさん» もちろんです！またぜひお願いします☺️！ゆとう様のお話毎回更新楽しみにしてるので是非続編も書いて頂けたらと思います🥰 (12月1日 23時) (レス) @page50 id: 12bc3fbac6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆとう(プロフ) - Chocoさん» リクエストありがとうございました！😁返信が遅れてしまい申し訳ございません…。期待に添えられていそうで嬉しいです😄またのリクエストお待ちしております🙌 (11月28日 6時) (レス) id: 94228774a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆとう | 作成日時：2023年9月3日 17時
