壁ドン 山田哲人 ページ46
ヒロインが壁に追い詰められ、自然とヒーローと目が合う。
そして、二人の視線が絡み合い、
キスをする。
『っうぅ〜…！』
そんなドラマのワンシーンに私は悶えていた。
二人の初々しい姿が私の胸に突き刺さる。
言葉にできない気持ちの高揚が半端なかった。
抱いているクッションを思いっきり抱きしめる。
ぎしぎしと限界という音を立てていた。
「…なにしてん。」
隣にいた哲人に冷ややかな視線を浴びせられる。
でも、そんなのがどうでもいいくらい私の胸の鼓動は激しくなっていた。
『え、哲人これ見てドキドキとかしないの!?』
「せぇへんな。」
おかしい。
絶対この人なんかおかしい。
私がありえないみたいな感じでずっと哲人のことを見ていたら
「Aはこういうのやられてみたいと思うん？」
と、聞いてきた。
『まぁ、やられてはみたい…かな。』
いつもドラマでは見ているけれど、やられたことがないため全くともって想像ができない。
「あそ。」
聞いてきたくせに、この態度。
興味ないなら聞くなばかと言いそうになったが、ぐっとこらえる。
突然私の喉に渇きを感じた。
冷蔵庫の中に眠る、冷えた飲み物が唐突に欲しくなった。
ドラマがCMに切り替わったのを確認し、すっと立ち上がる。
すると、急に哲人に壁へ追い込まれた。
『え…。』
目の前にある哲人の顔をじっと見つめることしか、できない。
私と、彼の視線がゆっくり、じっくり絡み合う。
徐々に顔の距離が近くなる。
私には受け入れるという他に選択肢はなかった。
チュと短いキスが降ってくる。
ボンと音を立てそうなくらい、私の顔はあかくなっている、と思う。
頬が焼けそうなくらい熱い。
満足気に微笑む哲人をみたら、なにも考えられなくなってしまう。
「どう、ドキドキした？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 343人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆとう(プロフ) - 夜さん» こちらこそ毎回素敵なリクエストありがとうございます！非常に助かっております…！続編書くことにしました！🙂これからもよろしくお願いします!! (12月2日 14時) (
レス) id: 94228774a9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆとう(プロフ) - Mさん» ありがとうございます！😄そう言って頂けて嬉しいです！😆続編書くことにしました！これからもよろしくお願いします😀 (12月2日 14時) (レス) id: 94228774a9 (このIDを非表示/違反報告)
夜(プロフ) - いつも素敵な小説ありがとうございます✨ 1章完結おめでとうございます！ゆとうさんの書く小説とても好きなので是非続けて頂きたいです！ (12月2日 11時) (レス) id: 56a1cf3ff0 (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - ゆとうさん» もちろんです！またぜひお願いします☺️！ゆとう様のお話毎回更新楽しみにしてるので是非続編も書いて頂けたらと思います🥰 (12月1日 23時) (レス) @page50 id: 12bc3fbac6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆとう(プロフ) - Chocoさん» リクエストありがとうございました！😁返信が遅れてしまい申し訳ございません…。期待に添えられていそうで嬉しいです😄またのリクエストお待ちしております🙌 (11月28日 6時) (レス) id: 94228774a9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆとう | 作成日時：2023年9月3日 17時
