甘えん坊 大城卓三 ページ44
Chocoさんリクエスト
野球観戦ってすごく楽しくて、アツい。
もうシーズンは終わってしまったけど、たまにハイライトとか切り抜きを見る。
もちろん卓三の。
盗塁を刺すシーンとか、ホームランを打つシーンとか。
なんでも、いつでも全力って感じがして、かっこいい。
冷静に打者を分析しながら、球種もコースも選んで。それで抑えたときは、嬉しいんだろうなとか思うと精一杯の拍手を送りたくなる。
「A〜?何見てんの?」
もちろんこの話は試合中の話である。
私といるときは全くの別人と言ってもいいくらい。
突然後ろから抱きついてきたことにびっくりしつつも、
『ん?試合のハイライト見てた。』
と笑顔で返答した。
卓三は超がつくほどの甘えん坊。
私といるとき限定の。
二人で寝てるときは絶対に私を離してくれないし、
料理するとき、危ないって言ってんのにひっついてくるときだって結構ある。
ほら、今だって、
私が動画見てるのに、後ろからきつめに抱きしめてきてる。
抱きつかれるのは嫌じゃないんだけど、今はあんまり抱きしめてほしくない。
『卓三〜、暑いよ〜。』
暖房がついているからすごく暑い。
私が引き剥がそうとしてもぴくりとも動かない。
気だるそうな唸り声があがるだけ。
じわじわと汗が出てきているような感覚がする。
『卓三〜…。』
私が懲りずにどかそうとすると、
すっと名残惜しそうに離れていった。
そして、
「俺にハグされんの、嫌?」
涙を含んでいそうな、少し声が揺れていた。
そんな卓三を前に私は大いに動揺してしまった。
『い、嫌じゃないよ。暑いだけ。』
そう言うと、少しだけ口角を上げた。
そして、がばっとエアコンのリモコンを取りに行った。
『え、寒いのに。なんで消したの。』
また私に抱きついてきた。
「Aは俺があっためるからエアコンなんていらない。」
343人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆとう(プロフ) - 夜さん» こちらこそ毎回素敵なリクエストありがとうございます!非常に助かっております…!続編書くことにしました!🙂これからもよろしくお願いします!! (12月2日 14時) (レス) id: 94228774a9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆとう(プロフ) - Mさん» ありがとうございます!😄そう言って頂けて嬉しいです!😆続編書くことにしました!これからもよろしくお願いします😀 (12月2日 14時) (レス) id: 94228774a9 (このIDを非表示/違反報告)
夜(プロフ) - いつも素敵な小説ありがとうございます✨ 1章完結おめでとうございます!ゆとうさんの書く小説とても好きなので是非続けて頂きたいです! (12月2日 11時) (レス) id: 56a1cf3ff0 (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - ゆとうさん» もちろんです!またぜひお願いします☺️!ゆとう様のお話毎回更新楽しみにしてるので是非続編も書いて頂けたらと思います🥰 (12月1日 23時) (レス) @page50 id: 12bc3fbac6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆとう(プロフ) - Chocoさん» リクエストありがとうございました!😁返信が遅れてしまい申し訳ございません…。期待に添えられていそうで嬉しいです😄またのリクエストお待ちしております🙌 (11月28日 6時) (レス) id: 94228774a9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆとう | 作成日時:2023年9月3日 17時