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項 翁田大勢 ページ43

志貴さんリクエスト


風呂上がり。
ぼんやりとテレビを眺めていた。

別に見たいわけではない。
ただ、大勢と一緒にいたいだけである。


すると、大谷さんのニュースに変わった。
この人は並外れた能力を持っている。

ナレーターは意気揚々とした声で今日の試合の内容を伝えていた。

『すごいなぁ、大谷さんは…。』

そう声が漏れてしまうほどの豪快なホームランを打っていた。

『うわぁ…!すごー…。』

私は食いつくように画面の中の大谷さんを見つめていた。


すると、大勢の手が私の肩に触れた。

「なぁ、俺より大谷さんのほうがいいん?」

不安そうな目。それでも奥の奥でなにかを我慢しているようである。

『…へ、』


突然、床へと押し倒された。

乾ききっていない大勢の髪から冷たい雫がこぼれ落ちる。

「俺の前で大谷さんばっか見とるやん。」

大勢が私の項へ顔を埋める。
そして、ふぅと私の耳に息を吹きかけてきた。

『、んぅ…。』


「なぁ、答えてや。」

違うと否定しようとしたとき、大勢はがぶりと私の項に噛みついた。

びりびりと痛みが全身を伝わっていく。自然と涙が出てきそうだった。

彼はきっとついているであろう歯型を見て、満足そうに微笑んだ。


『た、大勢のほうが好きに決まってんじゃん…!』

私は声を絞り出す。

彼はふっと怪しげな笑みを浮かべた。
何を企んでいるのかわからない。私にはなにも読めなくなってしまった。

すると、彼は私の両腕を片手でがっちりとつかんで床へと押し付けた。


「俺、結構嫉妬したんやで?」

「彼氏の前で他の男みるような悪いコには罰与えなあかんなぁ。」


「なぁ、A?覚悟しぃや。」

甘えん坊 大城卓三→←追いかけっこ 甲斐拓也



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ゆとう(プロフ) - 夜さん» こちらこそ毎回素敵なリクエストありがとうございます!非常に助かっております…!続編書くことにしました!🙂これからもよろしくお願いします!! (12月2日 14時) (レス) id: 94228774a9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆとう(プロフ) - Mさん» ありがとうございます!😄そう言って頂けて嬉しいです!😆続編書くことにしました!これからもよろしくお願いします😀 (12月2日 14時) (レス) id: 94228774a9 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - いつも素敵な小説ありがとうございます✨ 1章完結おめでとうございます!ゆとうさんの書く小説とても好きなので是非続けて頂きたいです! (12月2日 11時) (レス) id: 56a1cf3ff0 (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - ゆとうさん» もちろんです!またぜひお願いします☺️!ゆとう様のお話毎回更新楽しみにしてるので是非続編も書いて頂けたらと思います🥰 (12月1日 23時) (レス) @page50 id: 12bc3fbac6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆとう(プロフ) - Chocoさん» リクエストありがとうございました!😁返信が遅れてしまい申し訳ございません…。期待に添えられていそうで嬉しいです😄またのリクエストお待ちしております🙌 (11月28日 6時) (レス) id: 94228774a9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆとう | 作成日時:2023年9月3日 17時

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