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追いかけっこ 甲斐拓也 ページ42

夜さんリクエスト
牽制の以前のお話になります※


バレないように眼鏡をかけて、帽子を目深にかぶる。

服の隙間から冷たい風が入り込んでくる。

マフラーでもつけてくればよかったな。そんなことを考えながらAと待ち合わせしている場所に向かう。

久しぶりのAとのデートだから気分が上がっている。
スキップでもしてしまいそうなほどだ。


すると、俺の肩に誰かの手が触れた。

「こんにちは〜、甲斐さん。」

くるり、と振り返ると怪しげな笑みを浮かべた朗希が立っていた。


「え、お前なんで…!?」

突然起きた出来事に脳がついていかない。

「いや〜佑京さんから甲斐さんがデートするって聞いて〜。」

来ちゃいました、と舌をぺろっとだした。

おどけたような朗希の姿を見て、真っ先に佑京を恨んだ。
あいつもあいつだが、こいつもこいつだ。

「なんで教えちゃうかな〜…!しかもこいつに…。」

今年で一番なんじゃないかと思うぐらいの大きなため息が出た。
先が思いやられる。俺はその場にしゃがみこみそうなぐらいの絶望を感じていた。


「さっ!行きましょ!Aさん待ってると思いますよ!」

気持ちいいくらいに腹が立つ。
朗希の笑顔が今は悪魔のように見えた。

「お前とは行かん。帰れ。」

「嫌です。」

「帰れ。」

「いーやーでーすー。」


何を言っても聞く耳を持たない。
俺が走ってもついてくる。どうしてここまでしてこいつはAと会いたいんだろうか。

「なんでこんなについてくんだよ。」

「俺、Aさんと友達なので。」


口ではこう言っているが、たぶん違う。
きっと俺とAが一緒にいるところをからかいたいだけだと思う。

今日はAと二人でゆっくり出来るような暇はなさそうだ。

こんなことになった元凶の佑京を俺は許さない。
もう奢らん。

そんな考えが頭の中でぼんやりと浮かんでいた。


「お前絶対にAに手出すなよ。」

項 翁田大勢→←電話 大城卓三



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ゆとう(プロフ) - 夜さん» こちらこそ毎回素敵なリクエストありがとうございます!非常に助かっております…!続編書くことにしました!🙂これからもよろしくお願いします!! (12月2日 14時) (レス) id: 94228774a9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆとう(プロフ) - Mさん» ありがとうございます!😄そう言って頂けて嬉しいです!😆続編書くことにしました!これからもよろしくお願いします😀 (12月2日 14時) (レス) id: 94228774a9 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - いつも素敵な小説ありがとうございます✨ 1章完結おめでとうございます!ゆとうさんの書く小説とても好きなので是非続けて頂きたいです! (12月2日 11時) (レス) id: 56a1cf3ff0 (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - ゆとうさん» もちろんです!またぜひお願いします☺️!ゆとう様のお話毎回更新楽しみにしてるので是非続編も書いて頂けたらと思います🥰 (12月1日 23時) (レス) @page50 id: 12bc3fbac6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆとう(プロフ) - Chocoさん» リクエストありがとうございました!😁返信が遅れてしまい申し訳ございません…。期待に添えられていそうで嬉しいです😄またのリクエストお待ちしております🙌 (11月28日 6時) (レス) id: 94228774a9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆとう | 作成日時:2023年9月3日 17時

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