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先生 ダルビッシュ有 ページ26

私の担任の先生はなんでもできる。

身長が高くて、教えるのがうまくて、ノリが良くて、運動ができて、クラスの人気者だ。

放課後のホームルームが終わればたちまち先生の周りには人だかり。


「ダルビッシュせんせ〜い、遊びに行こぉよぉ。」

髪の毛くるくるで、スカートもパンツが見えるんじゃないかってぐらい短い、キラキラとした女の子。


「悪い、このあと予定入ってるから。」

先生がそう答えると周りから落胆の声が聞こえてくる。

そんな場面を見て少し優越感に浸っていた。



皆が学校から居なくなったあと、私は空き教室に入る。


『せんせ。』

「今日は遅かったじゃん。」


先生と生徒。秘密の関係である。


私は椅子に座っている先生の膝の上にすとんと座る。
ガタイがいい先生に私はすっぽりと包まれる。

真っ赤に染まる教室の中、この瞬間が私の幸せである。


『先生、今日ね、』


「…A、二人のときはなんて呼ぶんだっけ?」

『あ…有くん、』

「ん、でどうしたの?」

先生、有くんに今日あったことを話す。
教科が違う先生の授業がこうだったとか、友達がとかくだらないことをいっぱい話す。

有くんはどんな話でも相槌をうって聞いてくれる。


そこでふとこんなことを考えた。

『有くん、この関係、みんなにバレちゃったらどうなっちゃうんだろうね…。』


有くんはあっけらかんとしていた。

「間違いなく、俺は解雇されるだろうな。」


バレてしまったら終わり。

そんな事実が私の胸に重くのしかかる。

二人の間に重い沈黙が流れる。

それを破ったのは有くんの声だった。


「確かに、バレたら解雇されちゃうかもだけど」

「俺はいつだってAの側から離れないよ。」

お粥 佐々木朗希→←構って 佐々木朗希



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ゆとう(プロフ) - 夜さん» こちらこそ毎回素敵なリクエストありがとうございます!非常に助かっております…!続編書くことにしました!🙂これからもよろしくお願いします!! (12月2日 14時) (レス) id: 94228774a9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆとう(プロフ) - Mさん» ありがとうございます!😄そう言って頂けて嬉しいです!😆続編書くことにしました!これからもよろしくお願いします😀 (12月2日 14時) (レス) id: 94228774a9 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - いつも素敵な小説ありがとうございます✨ 1章完結おめでとうございます!ゆとうさんの書く小説とても好きなので是非続けて頂きたいです! (12月2日 11時) (レス) id: 56a1cf3ff0 (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - ゆとうさん» もちろんです!またぜひお願いします☺️!ゆとう様のお話毎回更新楽しみにしてるので是非続編も書いて頂けたらと思います🥰 (12月1日 23時) (レス) @page50 id: 12bc3fbac6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆとう(プロフ) - Chocoさん» リクエストありがとうございました!😁返信が遅れてしまい申し訳ございません…。期待に添えられていそうで嬉しいです😄またのリクエストお待ちしております🙌 (11月28日 6時) (レス) id: 94228774a9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆとう | 作成日時:2023年9月3日 17時

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