再会 村上宗隆 ページ11
三年前、ムネと別れた。
私達は高校からの友達だった。
野球に集中したいといいのこされ、別れた。
三冠王、村上宗隆
ずっとずっと遠いところにいってしまった。
彼と住んでいたマンションの角部屋。
一緒に撮った写真は捨てることが出来ず、写真立ては倒したまんま。
もう三年も前なのにまだ忘れられない。
今日はやけに一人がさみしく感じた。
休日はいつもドライブにいったり、買い物にいったりしてすごく楽しかった。
でも今は楽しくない。むしろ退屈である。
テレビやスマホを見ているうちに空が黒く染まっていく。
点々と光る星星が美しかった。
『さみしいよ、ムネ…。』
私の独り言は部屋に溶けていった。
眠気が襲ってきて、寝室に向かう。
すると、インターホンが鳴った。
重い足取りでドアの元へ向かう。
『…はい。』
ドアを開けるとそこには、
すこし大きくなったムネがいた。
「…こんばんは、A。」
『…へ、む、ムネ…!』
外で話すのもあれだからうちに上がってもらった。
リビングで二人きり。
気まずい沈黙が私達を襲った。
「Aに話がある。」
沈黙を破ったのはムネの声だった。
「…あのときは俺が幼稚だった。なかなか結果出せんくて、Aにあんな言い方した。」
『ムネがいなくてさみしかった。ずっと、』
彼はそっと私を包みこんだ。
優しい匂いに包まれる。
「ごめん、ほんとに、」
彼は一層抱きしめる力を強くした。
「俺らもういっかいやり直せないかな。」
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ゆとう(プロフ) - 夜さん» こちらこそ毎回素敵なリクエストありがとうございます!非常に助かっております…!続編書くことにしました!🙂これからもよろしくお願いします!! (12月2日 14時) (レス) id: 94228774a9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆとう(プロフ) - Mさん» ありがとうございます!😄そう言って頂けて嬉しいです!😆続編書くことにしました!これからもよろしくお願いします😀 (12月2日 14時) (レス) id: 94228774a9 (このIDを非表示/違反報告)
夜(プロフ) - いつも素敵な小説ありがとうございます✨ 1章完結おめでとうございます!ゆとうさんの書く小説とても好きなので是非続けて頂きたいです! (12月2日 11時) (レス) id: 56a1cf3ff0 (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - ゆとうさん» もちろんです!またぜひお願いします☺️!ゆとう様のお話毎回更新楽しみにしてるので是非続編も書いて頂けたらと思います🥰 (12月1日 23時) (レス) @page50 id: 12bc3fbac6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆとう(プロフ) - Chocoさん» リクエストありがとうございました!😁返信が遅れてしまい申し訳ございません…。期待に添えられていそうで嬉しいです😄またのリクエストお待ちしております🙌 (11月28日 6時) (レス) id: 94228774a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆとう | 作成日時:2023年9月3日 17時