幼馴染 Yuma Kagiyama (ページ46)

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ついに今日はアメリカへの出発日

空港には家族、コーチ、友達、たくさんの方々にお見送りしてもらえた

その中に優真はいない。やっぱりと思う反面応援して欲しかったから悲しい気持ちもある

ママ｢じゃあ元気でね｣
私｢もう大袈裟だってすぐ帰ってくるんだから｣
コーチ｢じゃあいってらっしゃい、怪我に気をつけてね｣
私｢はあい、そろそろ検査行かないといってきます｣

キャリーバッグを引き歩き始めたその瞬間ポケットから振動が伝わる
スマホを取り出すと優真から電話がきていた

私｢もしもし｣

あの日以来ずっとお互い避けてて久しぶりの会話

優｢もうゲート通った？！｣

私｢え？まだだけど｣

優｢今どこ？｣

私｢えっともう保安検査のところ並ぼうとしてる｣

優｢ちょっと待ってまだ並ばないで！｣

画面の向こうの優真は息をきらして走ってる感じでここ最近で1番必死さが伝わってきた

私｢優真空港にいるの？｣

優｢うん、もうすぐでAのいるところに着くから、
あっ見えた｣

その声が聞こえて顔を上げると息を切らした優真が視界に入った

私｢ゆ、うま｣

まさかほんとに来てくれるなんて、本物？

優真は何かいいかけてたけど来てくれた嬉しさと日本を離れる寂しさで優真に抱きついた

私｢優真勝手にアメリカ行くの決めてごめんね、でもやっぱり私もっと上手くなりたい私ね優真に私のこと応援してほしい｣

ほぼ泣いてるせいでぐちゃぐちゃだけど言いたいことは言えた

優｢当たり前じゃんずっと応援するよ、それとアメリカ行くの反対してごめんいってらっしゃい｣

なんだか今になってアメリカに行きたくない、いつまでも優真と日本で練習したいって思えてきちゃった。

私｢ありがとう、私いってくるね！｣

でも大丈夫、絶対に全日本までに強くなって帰ってきてみせる