幼馴染 Yuma Kagiyama (ページ42)

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10月① ページ42

夏休みの後は全日本のための地方ブロックに向けての練習に本格的に入った

10月の最初に行われた関東ブロックでは嬉しいことに上位入賞ができた

1度競技を辞めてからも毎日練習した成果なのかもって思ったけど納得できない自分がいて得意なステップもフリップも正直微妙だった

絶対に東日本では1位になりたい

そして優真と一緒に全日本に行きたい

練習もハードになってきてきつい時もあるけど今年はなんと学校の文化祭に奇跡的に参加出来ることになったのできつい練習も頑張って乗り越えられそう！

去年の文化祭の時は優真の東日本選手権と被り応援っていうかサポートに行ったので文化祭には参加出来なかった
でも今年は文化祭の2週間後に大会があるから、勿論練習優先だけど文化祭にも少しだけ参加出来るので楽しみ

私のクラスはコスプレ写真館をすることになってるんだよね。メイドさんとかお姫様の衣装とか着てみたいなぁ

｢おはようございまーす｣

文化祭まであと3日となった日曜の朝イチ

私は朝練の為にリンクに来ていた。

ウォーミングアップしようと靴の紐をキュッと結ぶと

｢A｣

とコーチに名前を呼ばれた

何やら深刻そうな顔をしていて私、何かやらかしたっけ、と不安になる

私｢おはようございますどうしたんですか？｣

コーチに手招きされ人気のない休憩室に通される

コ｢落ち着いて聞いてね。あのね、｣

コーチからのお話は衝撃的で、開いた口が塞がらないってくらいびっくりして本当に何も言えなかった

コ｢A、決めるのはあなたよ｣

最後にコーチはそう言い残して休憩室を出ていったけど私は色んな感情が入り交じって呆然とその場に立ち尽くしていた