幼馴染 Yuma Kagiyama (ページ33)

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5月⑬ 優真サイドページ33

朝目を覚ますとちょっとだけ、と思いソファーで横になったままそのまま寝てしまったことを思い出した

Aはまだ起きてなさそうだし早く荷物片付けて迎えに行こう。そう思ってキャリーケースを開けようとすると

｢優真｣

とお父さんの声がした

｢何？｣

優真父｢今日の夜は外食しようか、Aちゃんも連れて｣

優真｢今日Aと出かけるから待ち合わせにしたいんだけど｣

優真父｢じゃあお店のマップ送っとくよ。それよりAちゃんの現役復帰のこと何か話した？｣

優真｢まだ何も｣

実はアイスショーに行く前にお父さんに

Aちゃんの体を心配する気持ちも分かるけど本人は優真のために怪我を治してもう1回戻りたいって言ってるんだと思うよ。応援してみたら？

と言われた。

正直体の調子のことで心配なことはあるけど俺のためって言うのはよく理解出来ない

身支度を済ませ冷蔵庫にあった朝ごはんを適当に食べていると、玄関のチャイムがなった

A｢あ、もう優真起きてたんだ｣

優真｢さっき起きた、Aもっと寝るかと思った｣

A｢学校ある日いつも優真のこと起こしてあげてるの私だってわすれた？｣

Aの言う通り俺は学校がある日の朝に弱く毎日Aに布団を剥がされてようやく起きるっていうのが1日の始まり。午前中から練習とかリハーサルの時は起きれるのに学校の時は寝ても寝ても寝足りないくらいだ

優｢そういえば今日の夜ご飯Aも誘って外食しようってお父さんが｣

A｢ほんと？嬉しい、てか早く準備してよ｣

優｢もう行けるからちょっと待ってて｣

急いで靴を履いて外に出るとAは少しだけにこにこしてるように見える

優｢なんかいい事あった？｣

A｢え？いやなんもないよ｣

優｢そういえば今日どこ行くの？｣

A｢うーん内緒！今日はちょっと遠出になるかも｣

優｢え？いつものショッピングモールじゃないの？｣

A｢違うよ〜まぁ着いてからのお楽しみってことで！｣

そう言いながらAに手を引っ張られ丁度来た電車に乗り込んだ