クイズの申し子は今日も元気いっぱい。

クイズの申し子の1週間後。 ページ5

伊沢「なーんてこともあったよなぁぁ」





そうこぼすのは伊沢さん。
正式加入から1週間たって、学校での態度も軟化してきたゆえ、あっという間に今までの接し方に戻った。
いつも通り、オフィスでのびのび生活できるのは生活リズムを安定させるのにも、日頃のストレスを解消するのにも役に立っている。





『え なんですか この前のぎこちない方が好きなんですか うわぁ』


伊沢「え ちょ 話飛躍しすぎてない？」


河村「A、そいつ怖いからこっちおいで」


『はぁい』


伊沢「ねぇ 河村さんってば」





伊沢さんはガン無視して河村さんのところに向かう。
『今日の企画なんですか？』なんて話しちゃえば、もう彼は蚊帳の外だ。
演者に企画を知らせるわけにはいかない。
「P組の話に入るのはずるくない？」とふてる伊沢さんを尻目に河村さんのパソコンを覗き込む。
画面の反射で伊沢さんに舌をつきだす河村さんが見えてかわいいな。と思った。




『でもまだどちらのP組にも所属してないんですよねぇ。どちらかというとW組か。』


河村「何かと思ったらProducer組とPerformer組か。んでWはWriter組ね。」


伊沢「したいんなら入ればいいんじゃないの？どうせ今後もオフィスに入り浸るんでしょ？」


『む！なんか私が暇人みたいな言い方して。』


伊沢「残念ながらあなたに恋人がいなくてすることと言ったら勉強とクイズぐらいな人生を送ってきてるのは既知の事実なんだよなぁ。」





恋人がいないからといってリアルが充実していないっていうのは違うし！
と反論したくなったが勉強とクイズ以外にしたいことがあるかと言われても思いつかないのは事実なので悔しくも反論できない。






伊沢「ということで今度の会議までに動画の企画考えてきてね。」


『え ねぇ まってってb』


河村「Aの企画楽しみだなぁ」


『オフィスには鬼しかいないことがこの1週間で証明された気がする。』

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