クイズの申し子は今日も元気いっぱい。

続き。 ページ22

A視点



呆れられながらもどうにかお買い物を終えた。
大きいものは配送、細々としたものは手で持って帰る算段だ。
川上さんをおうちに連れてく作戦は成功する模様なので楽しみです。
いや1人って寂しいじゃん？
って言っても家に人呼んでもてなせるほど家にものがあるわけじゃないんだけど。
頼んだら大きい荷物が来る日にお手伝いしてくれないかな。
流石にそれは図々しいか。





川上「なんかカフェでも入る？」

『じゃあ最近駅前にできたとこ行ってみたい！』

川上「この前言ってたとこか。」





2人でカフェに入る。
川上さんは紅茶、私はカフェラテ。
店員さんを呼んだ後に

「パンケーキ好きやったよな」

と言ってパンケーキも追加注文してくれるあたりとても好き。
さぞかしモテるんだろうなぁ。









川上視点






『んー！おいしい！』



幸せそうな顔をしてパンケーキを口いっぱいに頬張る彼女。
スマホを出して写真を撮る。
所謂「彼女とデートなうに使っていいよ」ってやつ？
あまり写真を撮る習慣のない俺にしては可愛く撮れた気がするがどうだろうか。






『あっ 今撮りましたね？やめてください女の子は盛れって言葉に敏かn……ちょっと先輩？』

という抵抗する彼女に

「アップしまーす。」

と畳み掛ける俺は意地悪な先輩である。








@kwkm
彼女とデートなうに使っていいよ
(流行りは過ぎた)

↪@qkgirl
事務所通してくださーい

↪@izw
許可しまーす

↪@qkgirl
え ちょ え？？









『勝手に事務所許可出たんですけどー！』

「社長だからいいんじゃない？」

『暴論すぎる』

「でも可愛いからいいじゃん？」

『！！！』






一瞬で顔を赤く染めて静かになるA。
ウブって可愛い。
パニクって涙目なのも余計に。
ニヤリと口角を上げる。








「聞こえてなかった？その写真かわいいよ。」

『ねぇ ちょっとまっt「めっちゃかわいいじゃん。」

『川上さん絶対そんなキャラじゃない！』

「でも俺のことまだ全部は知らんやろ？」

『私の知ってる川上さんじゃない！』

「知らんがな。」







こんな会話で主導権を握っていたと思ったんだけどな。
カフェから出たあと。




『でもこうやって1日一緒に過ごすとなんか恋人みたいですね。』






俺、撃沈。







(A こんなこと言うの失礼だったかな……)









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