文化祭ステージ 5 ページ37
A視点
スピーカー。左右さっき音量チェックした。マイク。繋がってた。カメラ。自転車のハンドル()に取り付けオッケー。電池も問題なし。GoProは私の胸に取り付けてある。スマホもポケット。みんな舞台袖に待機してる。きっと忘れ物はないはずだ。でもなんか忘れてる気がして。
有志団体の人たちのステージを横から見ていた。みんな輝いている。ずっと準備してきたんだろうな。拍手喝采で見送られている。バンドの中にはアンコールの嵐が巻き起こることもあって。あれ、大丈夫かな、うまくやれるかな、私なんかがステージに上がって大丈夫なのかな、と不安になる。
『大丈夫かな』
そっと発した言葉は彼らに聴こえていたらしく。
「Aなら大丈夫だよ。」
そっと背中に温もりが伝わる。ダホちゃんかな。
「もし何かあっても俺らがいるから。」
「仲間だろ？」
顔を上げるとニカッと笑ったリーダー組の顔。始まる前から泣かせる気かよ。
『いてっ』
思わずおでこを押さえる。ふっと笑うその声は確実にダーマ。
「なにやってんだよ。俺のデコピンを避けれないとかまだまだだなw」
うっざー。そう返してやったけど彼なりの気遣いなのは痛いほど伝わってくる。暗い顔で出ないように、空気を明るくするためにしてくれた。そんなことを思うともっと泣きそうになって。でも泣いちゃったら彼の気遣いを壊すことになって。頑張って満面の笑みを作りながら上を向く。
『円陣組も！写真も撮る！』
はいはい。これでこそAだw とかいうつぶやきが聞こえ、円陣を組む。リーダー、掛け声。忘れていたらしく うわぁしまらねぇw といい笑い合う。大丈夫だ。絶対成功する。成功させてみせる。
「Aの初ライブ、成功させるぞ！」
「「「「「「「『おー！』」」」」」」」
ってか初ライブか。感嘆の声を上げるとあれ？それで固くなってたんじゃないの？と返してくるぺけたん。もう何で悩んでたのか忘れちゃった。今日は全力を尽くす。ただそれだけ。
拍手が聞こえてきた。さあ。次は私たちだ。
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彩羽(プロフ) - 面白いです！ガールスカウトをしているので名前が出てきたときびっくりしましたw (2020年7月23日 1時) (
レス) id: 2dc71e5154 (このIDを非表示/違反報告)
そい(プロフ) - うえーいさん» ありがとうございます！当分投稿辞めるつもりないんで待っててください笑 続編来たので是非(土下寝 (2018年10月2日 21時) (レス) id: 251e5350d1 (このIDを非表示/違反報告)
うえーい - おもろい続き待ってまーす (2018年10月2日 20時) (レス) id: 928cad3ace (このIDを非表示/違反報告)
ミルク ミルク(プロフ) - そいさん» 笑無理してないなら良かったです！続き待っております！ (2018年9月19日 22時) (レス) id: 7320237da4 (このIDを非表示/違反報告)
そい(プロフ) - ミルク ミルクさん» 無理はしてないですよー笑笑 登校中にしてる妄想を文章化してるだけなんで笑 自分も読み返してニヤけれるっていうのがモットーです笑笑 (2018年9月19日 22時) (レス) id: 251e5350d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そい | 作成日時：2018年8月2日 16時
