Fischer'sにスカウト？まじで？

筋トレ 3 ページ25

ンダホ視点



入り口に1番近い駐車場に車を止める。まだ朝早くて人も少なそうだ。駆け出して行くシルクとAとそれを眺めて笑っているモトキ。幸せだなぁとなぜか感傷的な気分になる。 「おーい ンダホ、何考えてんの？はやくこっちきなよ」モトキがこっちにカメラを向けてきて我に返った。「うん 今行くー！」


『お金出してもらっちゃってよかったのー？自分で買ったのにー。』Aが頰を膨らます。「いいのいいの。必要経費ってことで！っというか男ばっかりなのに女の子にお金をださせるわけないでしょー。」そういうと『そう言うことなら。』と笑顔でお礼を言ってくれた。


「んじゃ公園に行きますか！」今日は普通に公園に行ってパルクールとかみたいなのをして遊ぶらしい。苦手なやつじゃん と思ったけどAが楽しいならまあいいか、という結論に至る。できるのか知らないけど。


『だほちゃー？』Aに呼ばれて後ろを向く。赤信号だから少しくらいいいでしょ。てかAに呼ばれたら向くしかないし。『ん。』口にグミを詰め込まれました。幸せです。はい。モトキとはこれをずっと後ろでやってるのかと思うとちょっと羨ましいけど。


いや恋愛感情とかはないよ？多分。メンバー全員ないはず。みんな久しぶりに女の子が周りにいる状況を楽しんでるんだと思う。いつもと違う一面が見れて面白かったりする。ダーマがデレてるとことか。二人でいるところを覗いたら悪口なんも言わないんだもん。びっくりした。珍しいなって。俺たちにとってA妹みたいなもんかな。っていうとAは子供扱いするなって怒るんだろうな。そんなとこも可愛い、守りたいって思ってしまう俺たちは兄馬鹿なのだろうか。


『もうすぐつくー？』
「あとちょっと。」

『もうついた？』
「30秒も経ってないでしょw」


一生とは言わないけどせめてAが誰か他の男のものになるまで。過保護なお兄ちゃんでいさせてください。

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