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「いいやつじゃん、目黒君」
目「…まじで余計な事しかいわねぇな、あいつら…」
「…ふふっ、」
目「…笑ってんなよ」
ゆっくりと走る車の中、
助手席に目黒蓮がいるなんて誰が想像できただろう。
4人でご飯を食べて、たわいない雑談をして、
時には相談事を聞いて、あっという間に時間は過ぎていった。
ラウちゃんと康二君を送るとすぐに助手席に移動してきた目黒君は、なんだか穏やかに笑っていた。
…訪れた静寂に、目黒君がゆっくりと口を開く。
目「…聞いていい?なんで仲悪いのか」
「…理由なんか、ないよ」
目「…なかったらこんな風にならないでしょ」
「…ん、そだね」
きっと今までだったら簡単に話したりしないし、
詮索されるのも深掘りされるのも苦手だ。
だけど、話してもいいってそう思えたのは、
私が目黒君の事を"味方"だと確かに認識してしまったからだと思う。
「…最初からみんなと仲悪かったわけじゃないの。高校に上がるくらいまでは事務所に行けば話したりもしてたんだよ」
…深澤辰哉を除いて、だけどね。
比較的他の5人とは仲が良かったと思う。
「…でも、私が高校生の時にね。ずっと心の中にあった気持ちを確信したの。」
彼らに持ってはいけない、1つの気持ちに。
「…私ね、昔…好きだったんだ。深澤辰哉の事」
幼馴染みという関係を簡単に超えるくらい、
私はふっかに憧れてた。ずっと。
「…迷惑だったんじゃないかな?」
ふっかは私の気持ちにもっと前から気付いてて、
意識的に避けていたんだとしたら…
今の状況に納得できるんだ。
目「‥でも他の5人が避ける理由にはっ、」
「…目黒君さ、考えてみて?…今、この大事な時期に、メンバーへ好意をよせる女がいたら迷惑だって思わない?」
ジャニーズが恋愛禁止は暗黙のルール。
メンバーに好意を持った女が周りにいる事は、
SnowManを大事にしている6人からしたら、
きっと邪魔だったに違いない。
「…そっからだよ。徐々に距離を取られるようになって、話すこともなくなって、目も合わなくなって、私は向けられる視線が…鋭くなったのは」
喧嘩したわけでも嫌な事をされた訳でもない。
ゆっくりとゆっくりと溝が大きくなっただけ。
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恵美(プロフ) - 続きもう出されませんか? (10月24日 17時) (レス) @page33 id: 0a1f78866d (このIDを非表示/違反報告)
たんぼ(プロフ) - おもしろかったです。続き楽しみにしています。 (2022年12月30日 21時) (レス) @page33 id: 16f8a40083 (このIDを非表示/違反報告)
める(プロフ) - 初めてのコメント失礼します。とても面白くて一気に読んでしまいました!続き楽しみにしてます! (2021年12月20日 16時) (レス) @page33 id: 6dfa7ada2a (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ(プロフ) - 誰オチの予定ですか??続き楽しみです! (2021年7月11日 23時) (レス) id: 6e70c41ec9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり組の虹色ジャス民(プロフ) - 続きが楽しみです!更新楽しみにしてます!ふっかと夢主ちゃんの展開とかもどうなるか楽しみになっあてます!色々あると思いますけど頑張って下さい!応援しています! (2021年6月21日 12時) (レス) id: 544b7ce66d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆきの | 作成日時:2021年1月13日 22時