偽物の�� ページ7
. グ ロ 入 り ま す .
ぐおぉ、という暴風音と共に、女性の背中から赤黒いモノが飛び出てきた 。
彼女の表情は妖狐の仮面によってわからないが、何処か楽しんでいる様な気さえしてくる 。
｢ ｳｯ … あっ … ｣
流動体の敵によって、息をする事さえも難しい 。
黒光りした尖いソレが、彼女はヴィランの目玉を抉り出す 。
｢ 久しぶりの戦闘 … ゾクゾクするねぇ ｣
少し聞こえた甲高い声 。
血管の様に動くソレは、ポトっと無慈悲に落ちた目を容赦なく潰しす 。
目のなくなったヴィランは、大きな声を轟かせながら僕達の拘束を少しずつ弱めていった 。
そんな、彼女がヴィランを倒そうとした中 。
｢ 私 が 来 た ! ｣
｢ オールマイト … ｣
その声は、先程耳にしたものだった 。
力強い声と風圧によって、僕達を纏っていた流動体は跡形もなく消え失せる 。
｢ 雨 … ？ ｣
しかも、風圧によってヴィランを倒すに加えて天候まで変えてしまったのだ 。
皆がオールマイトを黄色の声で塗り潰している中、僕は助けに来てくれた 女性 を探した 。
身動きの取れる格好になったまま、辺りを見渡す 。
かっちゃんは僕が助けにきたからなのか不貞腐れているし、肝心な女性の姿がない 。
… 助けに来てくれたのだ、少しでもお礼を言いたい 。
あのままでは確実に死んでいた 。
オールマイトが来てくれたものの、彼女は身を決してまで自分達を救おうとしてくれた 。
鑑賞していただけの、ヒーローとは違って 。
｢ オール、マイト … さっきの女性は … ｣
その僕の声は、黄色い群衆によって掻き消されてしまう 。
… また、どこかで会う事があるかもしれない 。
その時は絶対に … 彼女にお礼を言おう 。
僕はそう決心して、目の前の鬼のような顔をしたヒーローに向き合った 。
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墓地蔵 - 面白いです！更新楽しみに待ってます！ (2019年1月14日 23時) (
レス) id: 7a89dbdc37 (このIDを非表示/違反報告)
はる - 面白い…！続き楽しみにしています！ (2019年1月14日 12時) (レス) id: ee202a18ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とり | 作成日時：2019年1月9日 22時
