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たつや
ちょっとこれ…
えぇーーっ!
これダメじゃない!?
『ねぇ!聞いてる??』
ふ「えっ、うーん」
『どーお?って聞いてるんですけどー』
ふ「いいよ、似合ってる。でもよくないねー」
『もぉ!どっち?』
ふ「可愛いし、すごくいいんだけど、背中それどうなっちゃってるわけ?あ、まって、だからか!だから背中!」
最初見た時マジでキラキラしてて可愛いと思ったのに、クルッとひとまわりしてもらった時あまりに背中が開きすぎてて絶句した。
こんなに背中開いてて前も胸の谷間見えてるし脱げちゃうんじゃないの?
だけどドレス着るために頑張ってるんだもんなぁ…
『たつやが絶対ダメって言うなら諦めるけど』
そんな悲しそうな顔して言わないでよ…
一生に一度のウェディングドレスだから…
ふ「よし、それにしよう!」
『ほんと?いいの??』
ふ「こんな露出多いのみんなに見せたくない気持ちはあるけど、着たいんでしょ?それに可愛いし似合ってるもん」
『やったぁ!』
ふ「他のドレスは露出少なめで頼むよー」
一人で見に来た時からこのドレス着たいと思ってたんだって。
前から見たら可愛いのに、後ろがセクシーすぎるの。
本当はヤダヤダ言いたかった。笑
『これ可愛い!着てみていいですか?』
「はい、どうぞ。中へお入りください」
スタッフの方と一緒に試着室に入った。
『じゃぁ〜ん!どぉ?』
ふ「げっ、胸元さっきのよりヤバイ!ヤダ、ダメ、それはヤダ!」
『えぇーっ、そーかなぁ。ドレスってこんなもんじゃない?それに背中は開いてないよ?』
まぁ、たしかに背中は大丈夫だけど。
胸がさ…出ちゃうよ…
『わかった、違うのにする!たつやも良いと思うのもあったら言ってね?』
ふ「お、おう。えーっと…あ、これなんてどお?」
『たつや、まじめに選んで』
俺は至って真剣なんだけど、腕も首もレースで覆われているドレスを選んだらなぜか怒られた。
ふ「まじめに選ぶと全部こうなるよ?」
Aは呆れて頭を抱えながら
「じゃあ、私自分で選ぶ」
他2着の露出控えめなドレスと俺のタキシードも決めて今日は終わった。
挙式まであと3ヶ月くらい。
着々と準備が進んでいった。
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作者名:ふな | 作成日時:2021年7月18日 20時