背伸び＊３

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A




照から着いたって連絡が来て、
たつやと一緒にマンションの下までおりると


照「おはよ、お二人さん」


ふ「照、わりぃな。俺が送ってあげれたらいーんだけどな…Aのこと頼む。それと…

なんかコソコソ話して


照「あはっ。おっけー」って笑ってる。


『ねぇなに？』


ふ「いいの、いいの！」


照「Aもう行かないと、翔太におせぇーって文句言われるぞ！」

なんなのーもぉ。
あとで照から聞き出してやる！！


『じゃあ、行ってきます。連絡するね！』


ふ「おぅ。気をつけてね！」


たつやに見送られて出発した。

一度私の家に寄ってもらって、急いで支度を済ませて照の車に戻ると


照「よし、出発！」


『ゴーゴー！』


照「おまえ荷物多くない？」


『だって、クマ吾郎連れてきたから』


照「あはっ。やべぇー！ウケんだけど！」

あとでふっかに報告だな って。
や、べつにかまわないけど？笑


照「あとは？その紙袋は？」


『これは、翔太にあげる美容液』


照「美容液？なんで？」


『前に、蓮のことで探り入れてもらったでしょ？その時に美容液買ってあげるからってお願いしたの。ずっと渡す機会なくてさ…』


照「へぇ〜。つーかさ、Aいつのまにかあいつのこと吹っ切れてるよね。」


うん、そう思う。
それと蓮に会ってちゃんとバイバイできたし。

照にこのこと言ってなかったんだ…


『照、あのね実は……』

蓮に会った日のことを言うと
照はうん、うんって静かに聞いてくれて


照「よかったな」


『うん』


照「ふっかのおかげだなぁ〜」


『うん、そう。てゆーか！さっき、コソコソ何話してたの？』


照「え？聞きたい？ふっかに言うなよ」


私が親にたつやのことを話すって言ったからちゃんと照からも良いようにフォロー入れといてって頼まれたんだって。

そのうち挨拶に行くことになると思うからって。


照「結婚か？」


結婚！？


照「A、ふっかと結婚すんの？」


『するの？』


照「いや、知らねーし」


まだ付き合って1ヶ月ちょっとだし、
結婚とか近い未来で考えたことなんてなかったよ…

でも、これからもずっとたつやと一緒にいたい。

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