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A





私がクマ吾郎を見せると


ふ「あ、クマ吾郎久しぶり。ねぇ、いつもクマ吾郎とどーやって寝てんの?」


ベッドの上に寝転がってこうやって寝てるよーってクマ吾郎をギューってして見せると


ふ「今日はどうするの?」って。


どうするって…
…どうしたらいいの?


たつやを見ればまたいつもの面白がってる顔してる。



クマ吾郎と寝るって、たつやに背を向けて布団に入ったら後ろから抱きしめてきて


そうそう。
私はこうされたかったんだよ。

と思ったのに、


ふ「クマ吾郎と俺どっちがいい?」


何それ。
またいじわるだ。


素直に『たつや』なんて言いたくないから


『クマ吾郎』って答えたら


ふ「そっか。じゃあ、おやすみ」

私のお腹に回してた手が離れていった。


ちがうちがう、こんなの…

『やだ』


ふ「わかってるよ。Aは俺にこうされて寝るって決まってるんだから」

そう言いながら
また後ろから抱きしめてくれた。


くるっと向きを変えて

『ちがう、こうだよ』

たつやの胸元に顔をうずめると、すぐにまたギュッてされて


ふ「でも…これはちょっとこっちでこうしててもらおっか」

私の手からクマ吾郎を取って、サイドテーブルの上に後ろ向きに置いた。


ふ「A…」

私の顔の両サイドに手をついて上から見てくるたつやは、ふだんの何億倍(言いすぎ)も色っぽくてかっこいい。



優しくキスされたり

時々目が合って「ふふっ」て笑ったり。


たくさん抱きしめられて一つになる。



初めての時から思ってたんだけど…
たぶん、カラダの相性いいと思う。

今までの彼氏の時は正直面倒だなって思ったこともあったけど、たつやは違う。


なんでだろう…


たつやはどう思ってるか知らないし、こんなこと絶対言えないけど。笑

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作者名:ふな | 作成日時:2020年12月6日 23時

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