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たつや
元カノが同じ会社にいるなんて、今はなんとも思ってなくたってAにしてみたらイヤだよね…
照のやつ、余計なこと言いやがって。
Aわかりやすく落ち込んでる。
他に何か聞きたいことないかって聞いたら、
少し考えて
『ううん、大丈夫』って。
Aが大丈夫っていう時は大丈夫じゃない時。
ふ「じゃあ、勝手に言うけどいい?」
『え?』
ふ「俺ね、入社2年目にその…先輩と付き合った。てゆーか、俺はそのつもりだったけど結果遊ばれてたんだんだけどね。浮気現場を見てしまって…しかもその相手が同じ部の同期で。それで、こっちから別れを切り出したら、あっさり終わってさ。
ちょうどそのあと先輩が違う部に異動になったからそれっきりで、今は本当に挨拶程度しか交わさない。それでもAにしたらイヤかもしれないけど、本当にもう何もないしこれからもない。だから信じてよ。俺はAだけだよ」
Aを見るとうつむいてて
『うん…』
ふ「俺、家のカギ渡すのなんてAが初めてだからね?」
『そうなの?鍵、その人のお下がりなのかな…って、そうだったらイヤだなーって思ったの』
ふ「ないない。俺、今の家引っ越してきたのも一年前だし。だからあの家に入ったことあるのは、照とAだけだよ。ついでに言うと、あのベッドも新しいんだからね」
『え、やった。それは嬉しい!』
さっきまであんな顔してたのにもうニッコニコ。
『照、そろそろ呼び戻そうか』
そう言って照のとこに行った。
戻って来ると
照「おせーよ。ふっかなんて戻って来なくていいのにって顔してる」
ふ「あ、わかる?」
照「おいっ! まぁ、元はと言えば俺が悪いか…」
ふ「や、良かったよ。俺の気持ち的にも」
『さぁ!!飲もーー!!』
照「もーほんと、なんなのコイツ」
ふ「俺の可愛いカノ
照「もうわかったから」
2時間後…
照「コイツの酒癖なんとかなんないの?」
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作者名:ふな | 作成日時:2020年12月6日 23時