背伸び＊３ (ページ12)

今日:8 hit、昨日:7 hit、合計:128,536 hit

＊１０７ページ12

ふっか

4月の異動のことを伝えたら、クマ吾郎とクマ美のこともビックリしてたし、よかったって喜んでた。

Aちゃん泣かせることにならなくて良かったよ。

それから、また少しお酒を飲んで、

またいつもの様に
ドライヤーでAちゃんの髪を乾かしてあげた。

ふ「はい、おわり！」

ドライヤーを止めて頭を撫ででいると

『ありがと』って振り返って見上げて来た。

顔が赤いAちゃん。
ほろ酔いなかんじかな？

ふ「ふふっ」

毎回これにヤられる俺。

『なんで笑うの？』

ふ「Aちゃんが可愛くて」

『ふっかすぐ可愛いって言うよね。誰にでも言ってないよね？』

ふ「言うわけないでしょ！」

『ほ～んとかなぁ～』

そう言いながら立ち上がってソファーに座ってる俺の上にまたがってきた。

なに、なに、いきなり始まる感じ？

酔ってる？

「ほっ、ほんとだってば！」

ツンツンツンツン

ふ「お、あっ、ふふっふはははっ、ギブ！」

『あははははははっ！』

笑ってるAちゃんの両手をガシッとつかんで止めてジーッと見つめると

少し笑いながらジーッと見つめ返してきた。
急に始まった見つめ合いっこ。

ふ「ふっ…ダメだ…耐えられない」

『弱っ！』

ふ「くそーっ」

そのまま抱きしめた。
Aちゃん若干酔っぱらってるよね？これ。

ふ「ねぇ、Aちゃ…
『A』

ふ「え？」

『Aって呼んで』

耳元で言われてドキっとした。

ふ「A」

『ふっ、ふふふふふ』

ふ「おいーっ」

『たつや』

ふ「ふふふふふふっ」

急に名前で呼ばれて俺も笑っちゃったよ。

『おいーっ』

ふ「たつやって呼ばれるの照れるな。俺たつやって呼ばれることないからね。家族だけだよ。」

『やめる？』

ふ「いえ、たつやでお願いします。そういえば初めて2人で出掛けた時に「たつやって呼んでもいいよ」とか俺言ったけど、呼ばれると照れるわ」

『言ってたね～！！あ、今からAちゃんて言ったらダメだよ。私もふっかって言わないから。言ったら…罰ゲームね？』

ふ「わかった。負けねぇ！」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・

ふ「ちょっと！無言は無しでしょ！」