背伸び＊３ (ページ2)

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A

ふっかからスペアキーを貰った。

こんなの初めてでめちゃくちゃ嬉しい！！
彼女～って感じがする！

明日は一緒に過ごせないし…

今日はもう22時か…

ところで、私は今日ふっかと寝るのかな…

前回は私が酔ってたから一緒に寝ることになったけど今日はどうなるの！？

もう酔いも覚めてるし、意識がハッキリしてる時にふっかが凄く近くに居ることにドキドキしてきた私。

一緒にテレビを見てると

ふ「そういえばさぁ、今日なんで早く抜けてきたんだっけ？最後までちゃんと聞いてなかった」

『あ～、阿部さんが私に彼氏ができたってことを知って、最近忙しくてなかなか会えてないんでしょ？って気を利かせてくれてね』

なーんだ、そういうことかってホッとしてる。

『阿部さんとなんかあるのかなって心配した？』

ふ「した」

素直にそういうふっかが可愛く思えて

『でも…阿部さんに…』

何もないけどわざとそうやって言ってみたら

ふ「阿部さんに？なに？え、ちょっと、なに？」

めちゃくちゃ焦ってるふっか。

続きを言わずにいると

ふ「なに、なに、なにー。言えないようなこと？」

『ごめん！うそだよーー。何もないよ！』

ふ「はっ？え、うそ？」

『うん。何もない！ふっかの反応が面白くてつい』

ふ「よかったーーー。マジで。ほんとだよね？ほんとに何もないよね？」

何度も確認してくるふっか。
私愛されてるなぁ～。

『ごめーん』

ふ「今のウソは許さん」

腕組みして、ふんってそっぽ向いちゃった。
だいぶ、わざとくさいけどね。

『許してよぉー』

その小芝居にのって少し甘えて言ってみると
すぐに振り返って

ふ「ちゅーしてくれたら許す」って。

こんなオチになるとは思わず…
小芝居にのらなきゃよかったと後悔する私。

なんの雰囲気もなく、こういうのってめちゃくちゃドキドキするじゃん。

ためらってたら

ふ「いーの？許さないよ？ほら早く」

催促してくるってウケる。
そっぽ向いてたくせに、今はずっとこっち見て待ってるし。

仕方ないから体ごとふっかの方を向いて

チュッて一瞬触れるだけのキスをした。

そしたらグイっと抱き寄せられて、

ふ「あぁーーもぉー大好き」
ってギューってされた。