背伸び＊2 (ページ40)

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ふっか

ふ「そういえば、Aちゃん髪乾かしてなくない？」

『あ、うん。ドライヤー借りていい？』

ふ「俺がやる！俺やりたい！！ここ座って！」

ドラマで見たこのシチュエーション。
やってみたかったんだよなぁ～。

『じゃあお願いします』って俺が座ってるソファーの下にちょこんと座るAちゃん。

時々首がコクンってなるんだけど、もしかして、寝てないよね？？
名前を呼ぶとピクってなって、おもしろい。

乾かし終わるとAちゃんは振り向いて
眠そうな顔で『ありがと』って。

いやぁー可愛すぎてこまる。

『髪乾かしてもらって寝そうになったの初めて』

髪乾かしてもらったことあるんだ。
Aちゃんそんなこと言うんだ。
どうせ蓮ってやつにでしょ。

ふ「俺は髪乾かしてあげたの初めてだけど」

ちょっとわざと拗ねたように言うと

『あ、ふっか、ごめん…』

ふ「なんてね。いいよ、気にしないで？」

そう言ったのに、明らかにさっきよりテンション下がってるじゃん。

ふ「Aちゃんて、わかりやすいよね」

『え？』

ふ「ま、そういうところが好きなんだけど！」

『やめてーーーー』
顔を真っ赤にして体育座りして丸くなってる。

はーーかわいっ。

ちょっと俺も酔っ払って来たな…

と思う頃にはAちゃんは相当酔っ払っていて、すぐ隣にくっついて座ってる。