背伸び＊2 (ページ36)

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ふっか

Aちゃんが嫉妬してて可愛いから

「それはどうかな…」なんて言っちゃったけど

何？Aちゃんのこと狙ってる奴がけっこういるって！？

Aちゃん、鈍感で抜けてるとこいっぱいあるから心配でたまらない。

『ねぇねぇ、手繋いでいい？』

ふ「いーよ。んっ」

って手を出すと

『ありがと。やっぱりふっかの手落ち着く』

ふ「俺も～。このちっちゃい手可愛くて好き～。あぁもうこんな時間なっちゃったね」

帰ろうか…って言いたくないんだけど。

だめかな…なーんて思ってたら

『まだ一緒にいたいな…』

今なんて？？

『だめ？』

ふ「んなワケないじゃん！疲れてない？」

『疲れたよ…でも一緒にいたいんだもん』

ふ「じゃーーーうち泊まってく？」

『いいの？行く！』

って、
え？いいの？

冗談半分で言ったんだけど……ほんとに？

本気で言ってる？

ふ「じゃ…行く？」

『行こー！ふっかんち分かりやすい？道が分かりやすくないと覚えられないんだよなぁ～目印になるお店とか見つけておかないと…』

Aちゃんはドキドキしてないの？？
なんでそんな余裕なの？

俺、男だよ？
何があるかわからないよ？？

こういうの慣れっこなの？？

あまりにあっさりと家に行くって言うから、疑問がいっぱいだったけど、

コンビニに寄って俺が

「歯ブラシは？」って言ったら

『はっ。私、泊まるんだ……ね？』って。

顔真っ赤にして歯ブラシ選びはじめた。

え、今！？
今理解したの？
俺、うち泊まる？って言ったよね？

ふ「やっぱり、送ろうか？」

『行く。ふっかんち行く！』

ってまた顔真っ赤にしてさ…。