背伸び＊2 (ページ16)

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ふっか

『それに、ラーメン屋さん行くんだからね？私、ふっかの彼女なんだよ？』

さらっとこんな事言っちゃって

どうも思ってないから言えるのか、いちいち惑わされる俺。

今日は、やけに素直というか…

これが本来の俺とAちゃんの関係だったっけ…

照には内緒って言われたけど、すごく言いたい。

でも内緒って言われたから我慢する。
明日事後報告します。

この密かに大好きなストレッチタイムがあっという間に終わって、それぞれのメニューにとりかかった。

「ぁぎゃーーーーーーっ！」

「まってまってまってーストップー！」

「もームリー！ぎゃーーっ」

って誰か騒いでるな…

『第二のふっか誕生です。さくらうるさっ』

Aちゃんが俺のところに来て言った。

ふ「あ、これさくらちゃん？俺ってこんな感じ？」

『ふっかはもっとうるさかったよ！』

ふ「えぇー。すげーうるせーじゃん」

あははははって笑ってるAちゃん。

マジか。
そう考えたら俺けっこー体力と筋肉ついたかも。

『ふっか、ここ筋肉すごいついたね』

って上腕二頭筋をツンツンってされた。

ドキッ。

ふ「照にはぜんぜん及ばないけどなぁ」

『でも私は筋肉ムキムキより、ふっかぐらいの方が好きだよ？』

…ってもう、なんなのこの子。

俺の中で「好きだよ」のところだけ切り取られるんだよ。笑