背伸び＊2 (ページ14)

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ふっか

Aちゃんが俺のことを好きなんじゃないかって照に言われてから

俺、普段どおりにできるのかなって。
今日までこのことばっかり考えてた。

勝手にこっちがそうかもって思ってるだけだし。

もし違ったら相当恥ずかしい勘違いなわけで…

っしゃ、行くかーー！

少し気合を入れて家を出た。

ビルが見えると、入り口にAちゃんともう1人いてなんだか楽しそうに話してるのがわかった。

ふ「Aちゃん」

後ろから声をかけたら

背中ビクーンってなって

『ふっか！』

もう1人の子とゴニョゴニョ言って

さ「あ、どうもーはじめまして～」

『あ、この子は同期のさくらで…今日は体験…で来たんだよね？』

さ「そうそう。そうなんですー！さくらです。よろしくお願いします！」

ふ「どうも、深澤です。ふっかでいいよ！」

さ「ふっか！噂はお聞きしてますよぉ～」

ふふふふふっ
ペシペシッて、初対面の女性に肩をたたかれた。

この子はAちゃんと違って、人見知りしないし積極なタイプだなぁ…

ふ「どんな噂だろうね～」

ってAちゃんを見たら
両手を合わせてゴメンってやってる。笑

いい話ならいいんだけど。

さ「照くんいるかなぁ？」

照とは顔見知りなんだ。

『予約入ってなければ会えるんじゃないかな』

さ「どうか会えますように」

さくらちゃん、照のこと好きなの？

上に着いて、さくらちゃんの受付中

照「おー！久しぶり！えっと…さくらちゃんだよね？」

さ「お久しぶりです！照くん、覚えててくれたんだ！良かった」

照「今日は？体験だっけ？」

2人で話始めたから、

ふ「ちょっと、Aちゃん」

って小声で呼んで

ふ「さくらちゃん、照ねらい？」

って聞くと

『さくら彼氏いるよ。ただの筋肉目当て。』

ふ「まじ？」

『うん、ふふふふふ。照には内緒ね』

って顔すっげー近いんだけど。

チラッて照達を見たら2人はまだ話していて、

そしたら、

『ねぇ、明日って予定ある？』

ふ「ないよ」

『遊ぼー』

え？俺誘われてるよね？

ふ「2人で？」

『うん、ラーメン食べ行きたい』

ふ「そりゃあ2人だな」

『うん』

ふ「帰ったら連絡するね。あ、これも照には内緒？」

『うん。』

これは…これは…そーゆーことなの？