シークレットラブ【Mizuki.I】 (ページ32)

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花火大会当日。
夏休みが始まってまだそんなに日数は経ってないけど終業式の日から瑞稀には会ってない。
無事に風邪は治った。

今日は夏休みが始まってから初めて瑞稀に会う。

あの日、目が覚めた時には瑞稀は部屋にいなくてお母さんに

「瑞稀くん、家の鍵が心配だからって私が帰ってくるまでずっとAの部屋にいてくれたのよ。風邪、移ってないといいわね」

って言われた。

ノートの位置、変わってたんだよな。
多分見られた。

勉強机の上に置いてたのに床に置いてあった。
瑞稀に会えない。会いたいけど会いたくない。

どんな顔して会えばいいのか分からない。
こうしてもじもじしている間に待ち合わせの時間が迫ってくる。

トイレに行ってから慣れないメイクをする。
いつも学校に行く時は色つきリップしか塗らないから。

ちゃんと下地からメイクをする。ミホとユキに教えて貰ったやつ。

次は髪の毛。髪の毛もミホとユキから教えて貰った。

そうそう、ミホは部活の後輩と見に行くらしい。

元カレに未練があるのは見え見えだし、
向こうも向こうでミホに未練があるのは見え見えだからヨリ戻しちゃえばいいのに。

ユキは安定に他校の彼氏と行くらしい。