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気を取り直した瑞稀は、再び歩き出すと口を開いた。
瑞稀「夏休みどっか行かね？」
「…ふたりで？」
そう言えば、明日は終業式。
瑞稀「そうだけど」
デートじゃん。ふたりで出掛けることなんて
高校に入ってから無かったから、その提案に
ドキッとする。
瑞稀「どっか行きたいとこある？」
「うーん、あ！花火大会！花火大会行きたい」
毎年この市で開催される花火大会。
そこそこの規模で毎年賑わう。
毎年お互い別の友達と行ってたから、ふたりで行ったことはない。
中学2年生の時、男女6人で行ったことはあるけど
結局男子と女子で別れちゃったし。
瑞稀「いいじゃん、行くか。花火大会」
瑞稀とふたりで花火大会。
むりー。この事実だけで白飯5杯はいけるー。
って何思ってんだ私。
瑞稀「A浴衣持ってんの？」
「浴衣？うん、去年買った」
去年の花火大会は、当時彼氏かいたミホは彼氏と行ってたけど、
フリーだった私とユキで行った。
その時に買ったんだよね、すごいかわいいやつ。
瑞稀「浴衣来てくるとか、アリ？」
「うん、アリ」
じゃあ髪型勉強しなきゃ！
今から練習しよっかな。
ミホとユキに聞いてみよ。
あ。
「瑞稀は？浴衣持ってる？」
瑞稀「探せばあるんじゃね？」
あるんじゃね？って、私瑞稀と一緒に暮らしてないからわかんないし。
瑞稀「見つかったら来てくわ」
浴衣で花火大会。
青春、じゃん。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
まだ夏休み前のお話になっちゃってますが…すみません！
評価、お待ちしております！
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作者名：ski | 作成日時：2019年7月20日 9時
